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名ごりの夢 蘭医桂川家に生れて

平凡社ライブラリー 924

出版社名 平凡社
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-582-76924-1
4-582-76924-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 300P 16cm

商品内容

要旨

役者のような風情だった父のこと、父に聞いた公方様のこと、一緒に遊んだ福沢諭吉ら洋学者のこと、大奥の火事で亡くなった叔母、和蘭字書刊行に尽くした叔母、咸臨丸に乗った叔父のこと、花見、月見、七夕、芝居見物、子ども心に聞いたおんみつ話、忍び来る江戸の終焉―。御典医の家に生まれた少女の目に映った維新前夜の風景。

目次

維新前の洋学者たち(私の見た洋学者たち
蘭学書生かたぎ
宇都宮三郎さん
柳河さんのカンカンノウ
きつねこんこん
石井謙道さん
福沢諭吉さんのお背中
あやめかきつばた)
桂川家の人びと(奥医師の生活
元日の御登城
拝領
お手添えのがん
おこうやく
みくら島
の亡霊
公方様に化けた狸
御殿のおばさま
ジーフハルマと香月叔母
浜風
七つの御祝
ながのお別れ
おはま御殿
天下泰平
新銭座のおじさま
御維新の下地
あぶりこの火事
藤沢志摩守
甫策おじ
虱の殿様
山川のおば様)
名ごりの夢(雲にかけ橋
黒船さわぎ
おんみつ話
大川端
調練場と西洋館
一筆あんま
初午まつり
雛まつりとお手習い
そのころの隅田川
向島と上野
七夕

花火の両国
思い出の秋
むかしの食物
もたれ袋
更紗とワーフル
首級の供養
身は姫じゃ
ちーばかま
あのころの芝居見物
私の見た「由良之助」
芝居小話
芸者のはなし
春の思い出)
嵐のあと(椎のあらし
初ほととぎす
縁談
人生の浮き沈み
夫婦喧嘩
江藤さんの獄門
副島先生
煉瓦
建白書
南洲墓畔)

著者紹介

今泉 みね (イマイズミ ミネ)  
1855年江戸生。桂川甫周次女、今泉利春夫人。1937年没
金子 光晴 (カネコ ミツハル)  
1895年愛知県生。慶應義塾大学文学部中退。詩人、1975年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)