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民俗学 ヴァナキュラー編

人と出会い、問いを立てる

出版社名 武蔵野美術大学出版局
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-86463-128-0
4-86463-128-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 254P 21cm
シリーズ名 民俗学

商品内容

要旨

ヴァナキュラーとは「人々の生活から育まれた」固有な文化である。現代を生きるわたしたちは、いくつもの小さなコミュニティを同時に生きている。学校や職場、地域社会や家族、ネットの世界にも、人の営みはあらゆるレベルでヴァナキュラーを生み出し続け、そこには素朴な問いが潜んでいる。みずから問いを見出し、それと付き合い続けるのが、本当の意味でのフィールドワークであり、ここに民俗学をまなぶ意義がある。

目次

経験主義―今こそフィールドワークへ(「ヴァナキュラー」へのまなざし
「文化」の概念の大転換
「生活」こそが最前線
「フィールドワーク」の技法)
フィールドで問いをどう立てるか(女王バチの目線―遊び仕事と誇りと自慢
山まかせの思想―暗黙知と自然への理解
日常性への信頼―生活のリズムとはたらくこと
良い仕事の定義―身体技法とものづくり
漁撈技術と知識―技術の変化と家庭の味
復興のなかの創造―災害の歴史と技術継承
記憶を担う造形―捕鯨文化と人生の誇り
必要は発明の母―職人技術の基礎と応用
非日常に生きる―祝祭空間のなかの日常
わが道を生きる―擬制の家族と「一匹狼」)

著者紹介

加藤 幸治 (カトウ コウジ)  
1973年、静岡県浜松市生まれ。武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程教授。和歌山県立紀伊風土記の丘学芸員(民俗担当)、東北学院大学文学部歴史学科教授(同大学博物館学芸員兼任)を経て、2019年より現職。博士(文学)。専門は民俗学、博物館学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)