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騎兵隊

出版社名 松籟社
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-87984-415-6
4-87984-415-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 248P 19cm

商品内容

要旨

第一次大戦後に勃発したソヴィエト‐ポーランド戦争。オデッサ出身のユダヤ系作家イサーク・バーベリは自らの文学の題材を見出すために、この戦争に従軍する。戦争の過酷な現実を描写する散文と、生の豊穣な本質を顕現させる詩との境界線上で、危うい均衡を保ちながら奇跡的に成立したバーベリの傑作が、新訳で蘇る。

著者紹介

バーベリ,イサーク (バーベリ,イサーク)   Бабель,Исаак
1894‐1940。黒海沿岸の国際貿易都市オデッサの、ユダヤ人商人の家庭に生まれる。オデッサという多民族・多言語の環境で育ちながら、ユダヤ人としての意識を保ち続けた。長じてペトログラード(現サンクト・ペテルブルグ)に移り、その後各地で文学修業を積む。ソヴィエト‐ポーランド戦争に赤軍コサック騎兵隊の特派員として従軍後、故郷オデッサのユダヤ人ギャングの暗躍を語った連作『オデッサ物語』と、後に『騎兵隊』にまとめられる諸短篇を発表、1920年代半ばのロシア文学界に衝撃を与えた*。ほかに『私の鳩小屋の話』から始まる自伝的短篇群や、戯曲『黄昏』『マリア』などがある。1939年5月に外国人スパイとの接触等の嫌疑で逮捕され、翌40年1月に銃殺された
中村 唯史 (ナカムラ タダシ)  
1965年札幌生。東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻博士課程退学。現在、京都大学大学院文学研究科教授。専門はロシア文学・ソ連文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)