• 本

日本近代村落の起源

出版社名 岩波書店
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-00-061534-1
4-00-061534-3
税込価格 8,580円
頁数・縦 317,8P 22cm

商品内容

要旨

地祖改正による近世村落の解体は、村請制に支えられてきた秩序を全面的に崩壊させた。未来への予期を欠いたまま、資源を奪い合い、暴力におびえる住民たち。人々は“未熟なリヴァイアサン”、すなわち力を持たない政府の裁定を仰ぎ、相互監視の規約を改めて交わす。近世・近代移行期における日本社会の根本的な変容を描く。

目次

序論 「美風」の行方、「淳風」の来歴
第1部 村請制村落から近代村落へ―地祖改正前後の変容(明治初期の村運営と村内小集落
村請制と堤外地)
第2部 地祖改正の遂行過程―壬申地券発行・耕宅地・山林原野(壬申地券と村請制
地価決定の制度的問題
林野官民有区分の構造)
第3部 相互監視の場としての村落の再建(官有地・御料地と無断開懇問題―富士山南麓の場合
明治中期の大字・行政村・町村組合)
結論 日本近代村落の起源

出版社・メーカーコメント

地租改正による近世村落の解体は、村請制に支えられてきた秩序を全面的に崩壊させた。未来への予期を欠いたまま、資源を奪い合い、暴力におびえる住民たち。人々は〈未熟なリヴァイアサン〉、すなわち力を持たない政府の裁定を仰ぎ、相互監視の規約を改めて交わす。近世・近代移行期における日本社会の根本的な変容を描く。

著者紹介

松沢 裕作 (マツザワ ユウサク)  
慶應義塾大学経済学部教授。1976年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。博士(文学)。東京大学史料編纂所助手・助教、専修大学経済学部准教授をへて、現職。専門は日本近代史、史学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)