• 本

日本書紀の鳥

学術選書 104

出版社名 京都大学学術出版会
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-8140-0405-8
4-8140-0405-2
税込価格 2,420円
頁数・縦 285P 19cm

商品内容

要旨

『日本書紀』には数多くの鳥が登場する。『万葉集』も同様だ。ところが登場する種とその頻度に注目すると、明らかに『日本書紀』と『万葉集』には違いがあるのだ。それは何故か?分布や形態・生態などの生物学的推論、記述のされ方の違いへの注目など、文字通り文理双方の視点からの考察で、古代人と鳥との関わりの有り様に迫り、政治史の中に現れる生き物の謎に迫る。

目次

鶺鴒―伊奘諾尊・伊奘冉尊に性教育?
鶏―常世の長鳴き鳥は東南アジアから
翡翠(〓爲)―皇居の翡翠
鷦鷯―天皇の名前になった鳥
鵜―『日本書紀』に鵜飼の起源
千鳥―疑いをかけられた木花の開耶姫
八咫烏―八咫烏は群れだった?
鴫―しぎの罠にイノシシが掛かる
金鵄―金鵄は陰陽五行説から?
桃鳥・桃花鳥―桃花鳥はトキではない?〔ほか〕

著者紹介

山岸 哲 (ヤマギシ サトシ)  
昭和14(1939)年、長野県須坂市に生まれる。信州大学教育学部卒業(京都大学理学博士)。大阪市立大学理学部教授、京都大学理学部教授、山階鳥類研究所長、新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター長、兵庫県立コウノトリの郷公園長を歴任。この間、日本鳥学会長、応用生態工学会長などを務める。著書・編書・訳書多数。平成11(1999)年に山階芳麿賞受賞。平成19(2007)年に環境大臣表彰。大阪市立大学名誉教授
宮澤 豊穂 (ミヤザワ トヨホ)  
昭和25(1950)年、長野県上水内郡戸隠村(現長野市)に生まれる。地元の小中学校卒業を経て、長野高校へ進学。伊勢の皇学館大学文学部国史学科卒業後、長野県内の中学校に勤務。その間『日本書紀』の全訳に取り組み、平成21(2009)年に「ほおずき書籍」より上梓。平成元(1989)年には、戸隠神社に奉仕する聚長に就任。教員退職後は、戸隠神社伝来の御神楽の楽長職を拝命。現在は、「笑顔を広げる」「『日本書紀』に学ぶ」を2本柱として、「豊穂塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)