• 本

ノモスとしての言語

シリーズドイツ語が拓く地平 3

出版社名 ひつじ書房
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-8234-1106-9
4-8234-1106-4
税込価格 4,840円
頁数・縦 331P 21cm

商品内容

要旨

複言語主義のロゴスが作り出す新たな言語教育のノモス。従来「規範からの逸脱」とされてきた話しことばに、規範はあるのか。規範文法が否定され記述文法が志向されてきたあとで、なぜあえて規範を問うのか。その規範は、何を、いかに目指しうるのか。ことばの規範にいまふたたび迫る。

目次

第1部 近代ドイツにおける「国語」(「国語」形成の一断面
ドイツ語を「知的」にした官庁語の功罪―形式性、統一性、そして複合性
“自然”の諸相―近世・近代ドイツ言語論における“自然”“起源”“超越者”の関係をめぐって
アウグスト・ヴィルヘルム・シュレーゲルにおける言語の美学―リズム起源論から芸術の自然史へ
ボヘミアの「国語」とは?―ドイツ語とチェコ語の抗争の記録
書体の「ノモス」―「ラテン語」と「ドイツ語」)
第2部 現代におけるノモスの揺らぎ(ドイツ語圏の言語政策と実際―複雑化する標準変種の記述とノモスの揺らぎ
ルクセンブルクの言語政策―多言語社会とドイツ語
EUの多言語政策と欧州の複言語主義
「逸脱」から「使用標準」へ―話しことばの規則性の体系化をめぐって
ピュシスとノモスの間の「うつし」
逸脱のピュシス―文法規則の逸脱に見られる自然性)