• 本

イタリア料理の誕生

出版社名 人文書院
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-409-51094-0
4-409-51094-0
税込価格 3,740円
頁数・縦 357P 20cm

商品内容

要旨

アメリカへ渡った移民の存在と二つの大戦、そして戦後の消費文化が食に及ぼした影響をたどることで、「イタリア料理」成立の歴史が見えてくる。多様な史料をもとに複雑な食糧政策と庶民の反応を鮮やかに描く、食のイタリア現代史。

目次

第1章 食の貧困と国民統合(一八六一〜一九一四年)
第2章 第一次世界大戦と食の国家統制(一九一五〜二二年)
第3章 ファシズム料理(一九二二〜三五年)
第4章 軍国社会の節約料理(一九三五〜四五年)
第5章 「経済の奇跡」から豊かな世界へ(一九四五〜六〇年)
結論 欠乏料理

出版社・メーカーコメント

イタリア料理は「政治」と「空腹」がつくった?アメリカへ渡った移民の存在と二つの大戦、そして戦後の消費文化が食に及ぼした影響を辿ることで、「イタリア料理」成立の歴史が見えてくる。多様な史料をもとに複雑な食糧政策と庶民の反応を鮮やかに描く、食のイタリア現代史。「「イタリア料理」、またひいては国民料理とはいかなるものなのかは、それ自体、論争の対象である。しかし、国民的な広がりをもって消費されていることは、そのひとつの重要な契機、指標と位置づけられよう。こうした要素に注目して「イタリア料理」を捉え直し、国や政府の介入に焦点を合わせた本書は、「イタリア料理」の歴史をめぐる議論に一石を投じるものといえる。」(訳者解説より)

著者紹介

ヘルストスキー,キャロル (ヘルストスキー,キャロル)   Helstosky,Carol
専門はイタリア現代史、イタリア料理の歴史。現在デンバー大学歴史学科准教授
小田原 琳 (オダワラ リン)  
専門はイタリア史、ジェンダー史。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授
秦泉寺 友紀 (シンセンジ ユキ)  
専門はイタリア社会論、ナショナリズム・エスニシティの社会学。現在、和洋女子大学国際学部教授
山手 昌樹 (ヤマテ マサキ)  
専門はイタリア近現代史、イタリア鉄道史、ファシズム。現在、日本女子大学文学部学術研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)