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チョーサー巡礼 古典の遺産と中世の新しい息吹きに導かれて

出版社名 悠書館
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-86582-047-8
4-86582-047-7
税込価格 5,280円
頁数・縦 546P 20cm

商品内容

要旨

チョーサーは、いかにしてイギリス最高峰の詩人になったのか―ギリシア・ローマの古典文学に、中世ヨーロッパの文学事情、英仏百年戦争下での宮廷生活、富裕な商人層擡頭の一方で、疫病の流行や飢饉、農民反乱など流動化しはじめた社会経済情況、清新の息吹きをもたらした美術や音楽など、さまざまな分野の研究成果を道しるべに、チョーサーの人格形成から文学的成熟、そして『カンタベリ物語』にいたる道筋を辿る。

目次

第1部 チョーサーと『カンタベリ物語』(チョーサーの生涯
『カンタベリ物語』の写本と初期刊本
チョーサーの英語)
第2部 チョーサーとヨーロッパ文学(チョーサーと中世ヨーロッパ文学伝統―チョーサー文学の成立に向かって
中世ラテン文学とジェフリー・チョーサー
チョーサーと「フランス文学の伝統」 ほか)
第3部 チョーサーの時代と文化(歴史・時代背景
14世紀西ヨーロッパの美術作品に見られる“近代性”―自然描写と世俗性
中世の音楽 ほか)

著者紹介

池上 忠弘 (イケガミ タダヒロ)  
1932年生まれ、2018年没。慶應義塾大学卒業。成城大学名誉教授。2011年瑞宝中綬章
狩野 晃一 (カノウ コウイチ)  
駒澤大学大学院人文科学研究科英文学研究科博士課程修了。博士(英米文学)。現在、明治大学農学部准教授。専門は中世英語英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)