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心を測る 現代の心理測定における諸問題

出版社名 金子書房
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-7608-2444-1
4-7608-2444-8
税込価格 4,840円
頁数・縦 226P 22cm

商品内容

要旨

心理測定は「心」を測れているのか?現代の心理測定の理論的・科学哲学的基盤が詳細に論じられ、心理測定における妥当性の革新的な考え方が提唱されている。心理学に留まらず、教育学、看護学、医学、統計学、計算科学など幅広い領域で「心」の測定を扱う研究者にとって必携の書である。

目次

1章 序論
2章 真の得点
3章 潜在変数
4章 尺度
5章 測定モデル同士の関係
6章 妥当性という概念

出版社・メーカーコメント

心理測定は「心」を測れているのか?現代の心理測定の理論的・科学哲学的基盤が詳細に論じられ、心理測定における妥当性の革新的な考え方が提唱されている。心理学に留まらず、教育学、看護学、医学、統計学、計算科学など幅広い領域で「心」の測定を扱う研究者にとって必携の書である。 目次より 心の測り方巻頭言Measuring the mind: Conceptual issues in contemporary psychometricsの日本語版への序文 1 序論1.1 測定される心1.2 測定モデル1.3 科学哲学 2 真の得点 2.1 はじめに2.2 真の得点に関する3つの観点2.2.1 形式的立場2.2.2 経験的立場2.2.3 存在論的立場2.3 考察 3 潜在変数3.1 はじめに3.2 潜在変数に関する3つの視点3.2.1 形式的立場3.2.2 経験的立場3.2.3 存在論的立場3.3 心理学への示唆3.4 考察 4 尺度4.1 はじめに4.2 測定尺度の3つの観点4.2.1 形式的立場4.2.2 経験論的立場4.2.3 存在論的立場4.3 考察 5 測定モデル同士の関係5.1 導入 5.2 結びつきの水準5.2.1 統語論5.2.2 意味論と存在論5.3 考察5.3.1 理論的地位5.3.2 確率の解釈5.3.3 妥当性および測定の関係5.3.4 理論的帰結 6.1 はじめに6 妥当性という概念6.2 存在論vs認識論6.3 指示対象vs意味6.4 因果関係vs相関関係6.5 妥当性をどこに求めるか6.6 考察 索引

著者紹介

ボースブーム,デニー (ボースブーム,デニー)   Borsboom,Denny
2003年にアムステルダム大学にて心理学の博士号を取得。アムステルダム大学心理学部心理学的方法グループ教授、同大学社会・行動データ科学センター所長。心理測定概念の概念分析、新しい心理測定技術の開発、明晰な心理学理論の形成を中心に研究をしている。プリンストン高等研究所や、POLDERシミュレーション・センターの準会員でもある。妥当性に関する研究が評価され、教育試験サービス(ETS)、国際言語テスト学会(ILTA)が共同で授与しているサミュエルJ.メシック賞を2014年に受賞している
仲嶺 真 (ナカミネ シン)  
東京未来大学モチベーション行動科学部特任講師、博士(心理学)。1989年、沖縄県生まれ。大阪大学人間科学部卒業。筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻博士後期課程修了。高知大学教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門講師を経て現職。専門は心理学論、恋愛論。荒川出版会という任意団体を設立し、「心理学を考えること、心理学を通じて考えること」を実践している
下司 忠大 (シモツカサ タダヒロ)  
立正大学心理学部専任講師、博士(文学)。1991年、埼玉県生まれ。学習院大学文学部心理学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科人文科学専攻心理学コース修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)、早稲田大学文学学術院助手、早稲田大学文学学術院助教を経て現職。専門はパーソナリティ心理学
三枝 高大 (ミエダ タカヒロ)  
福島県立医科大学保健科学部診療放射線科学科助教、博士(文学)。早稲田大学大学院文学研究科人文科学専攻心理学コース修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て現職。専門はパーソナリティ心理学
須藤 竜之介 (スドウ リュウノスケ)  
九州大学持続可能な社会のための決断科学センター学術研究員、博士(システム生命科学、九州大学)。1989年、東京都生まれ。明治学院大学心理学部卒業。明治学院大学大学院心理学研究科博士前期課程修了。九州大学大学院システム生命科学府一貫制博士課程修了。専門は社会心理学
武藤 拓之 (ムトウ ヒロユキ)  
京都大学人と社会の未来研究院特定助教、博士(人間科学、大阪大学)。愛知学院大学心身科学部卒業。大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。同研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学こころの未来研究センター特別助教などを経て現職。専門は知覚心理学、認知心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)