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ユネスコ・教育を再考する グローバル時代の参照軸

出版社名 学文社
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-7620-3196-0
4-7620-3196-8
税込価格 2,200円
頁数・縦 169P 21cm

商品内容

要旨

ユネスコのレポート全文の翻訳のほか、“Rethinking Education”の議論を支える重要語句・諸概念から特に重要と考えられる8つの概念群をとりあげ、論考を加えた解説章を収録。

目次

教育を再考する(持続可能な成長:鍵となる課題
ヒューマニズムの再興
複雑化する世界での教育政策の立案
教育は共通善か?)
解説(エージェンシーとシティズンシップ―Agency,Citizenship
レスポンシビリティとアカウンタビリティ―Responsibility,Accountability
多様性、社会正義、エンパワメント―Diversity,Social justice,Empowerment
フレームワーク、ステークホルダー、プラットフォーム―Framework,Stakeholder,Platform
人権とウェルビーイング―Human Rights,Well‐being ほか)

出版社・メーカーコメント

国際連合の教育文化機関:ユネスコは、2015年に、21世紀の教育の目的と学びの姿の再考を謳い、ハイレベル専門協議の議論の成果をまとめたレポート“Rethinking Education(教育を再考する)”を公表した。本書は、そのユネスコの調査研究やプロジェクトの理念的指針が著されたレポートを翻訳したものであり、さらに、気鋭の教育の専門家たちが重要語句や概念群の解説を加えて紹介する。 日本ではその存在も具体的な内容も知られてこなかったレポートだが、「21世紀のパラダイムシフトを具体化するシンクタンク」と自らを位置づけるユネスコが、国際的な対話と連携に向けた基盤的な価値と共通する課題を確認した最初のレポートである。 ここに著されたグローバル時代の教育の目的と学びのあり方は、今後の教育に関する調査研究やプロジェクト活動をはじめ、世界各地で行われる教育制度と政策をめぐる国際対話において無視できないものである。また、日本が世界一の設置数を誇るユネスコスクールとその実践理念を支える基盤を議論し、その教育を考えていくうえで必読の内容である。 「グローバルな公共圏とその課題にアプローチする」本書が、これからの教育の分野で進む国際的な対話と連携や、そこで用いられる言葉と概念について、改めて批判的に検討するリファレンスとしての活用を、そして、グローバルな公共圏とそれぞれのローカルな文脈での教育の目的と学びのあり方を「再考すること」に活用されることを願う。

著者紹介

百合田 真樹人 (ユリタ マキト)  
独立行政法人教職員支援機構教授/日本教師教育学会理事(第10期)。歴史哲学・政治哲学・教師教育学の3領域学際Ph.D.(ミシガン州立大学)。教員政策および教師教育の領域での国際調査研究及および市民社会での全人的教育の理論を研究
矢野 博之 (ヤノ ヒロシ)  
大妻女子大学家政学部児童学科教授/日本教師教育学会理事(第8期〜11期現在)。教科教育学“社会”修士(神戸大学)と学校教育学修士(東京大学)で、教育学修士を併せ持つことから、教育実践の開発研究から教師教育へと展開してきた。近年はオランダ発のリフレクションによる研修実践・研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)