遠の眠りの
集英社文庫 た95−2
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2023年1月 |
ISBNコード |
978-4-08-744478-0
(4-08-744478-3) |
税込価格 | 803円 |
頁数・縦 | 332P 16cm |
商品内容
要旨 |
大正末期、福井の貧しい農家に生まれた少女・絵子は本を読むのが生きがいだったが、女学校には進めず、家を追い出されてしまう。女工として働き出すも、失敗ばかりのある日、福井県初の百貨店・えびす屋の支配人と出会い、店付属の「少女歌劇団」の脚本係として雇ってもらうことに。そこで出会ったのは“看板女優”の“少年”で―。一途な少女の自我の目覚めと、戦争に傾く時代を描く長編小説。 |
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出版社・メーカーコメント
大正末期、貧しい農家に生まれた少女・絵子は、農作業の合間に本を読むのが生きがいだったが、女学校に進むことは到底叶わず、家を追い出されて女工として働いていた。ある日、市内に初めて開業した百貨店「えびす屋」に足を踏み入れ、ひょんなことから支配人と出会う。えびす屋では付属の劇場のため「少女歌劇団」の団員を募集していて、絵子は「お話係」として雇ってもらうことになった。ひときわ輝くキヨという娘役と仲良くなるが、実は、彼女は男の子であることを隠していて――。福井市にかつて実在した百貨店の「少女歌劇部」に着想を得て、一途に生きる少女の成長と、戦争に傾く時代を描く長編小説。【著者略歴】谷崎由依1978 年福井県生まれ。作家、近畿大学文芸学部准教授。2007 年「舞い落ちる村」で第 104回文學界新人賞受賞。19 年『鏡のなかのアジア』(集英社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。小説のほか、英米小説の翻訳を手がける。著書に『舞い落ちる村』、『囚われの島』、『藁の王』、訳書に、ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』、コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』など。