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リアリティ+ バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦 下

出版社名 NHK出版
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-14-081937-1
4-14-081937-5
税込価格 2,530円
頁数・縦 333P 19cm
シリーズ名 リアリティ+

商品内容

要旨

バーチャル世界の中の人生に意味はあるのか?ARで拡張された心も「心」だといえるのか?現在、直面しつつある答えの出ない難題に必要なのは、哲学的議論だ。コンピュータにアップロードされた脳にも意識はあり、シミュレートされた命にも価値はある―議論を通して、今までの常識や現実の認識が覆され、新たな概念でとらえなおされる。根本から思考の転換をうながす衝撃の哲学書。

目次

第5部 心と意識の問題(バーチャル世界で、心と体はどう相互作用するか?
デジタル世界に意識は存在しうるか?
ARは心を拡張するのか?)
第6部 倫理と価値の転換(バーチャル世界で良き生を送ることができるのか?
シミュレートされた命は重要か?
バーチャル社会をどのようにつくるべきか?)
第7部 シミュレーションの中の真実(バーチャル世界で私たちの言葉はどういう意味を持つか?
塵の雲はコンピュータプログラムで動いているのか?
実在は数学的構造なのか?
私たちはエデンの園から追放されたのか?
私たちは夢の世界のボルツマン脳なのか?)

出版社・メーカーコメント

この世界は本物なのか? VRやAR、メタバースの普及により「現実」の捉え方が激変した現代。哲学の鬼才が、テクノロジーが生む新たな課題と、〈シミュレーション仮説〉〈ビットからイット仮説〉など画期的な思考実験をもとに「リアリティ(現実)」の真実に迫る。吉川浩満、山本貴光、読書猿各氏絶賛!

著者紹介

チャーマーズ,デイヴィッド・J. (チャーマーズ,デイヴィッドJ.)   Chalmers,David J.
1966年オーストラリア、シドニー生まれ。哲学者および認知科学者。ニューヨーク大学哲学教授、同大学の心・脳・意識センター共同ディレクター。アデレード大学で数学とコンピュータサイエンスを学ぶ。オックスフォード大学でローズ奨学生として数学を専攻後、インディアナ大学で哲学・認知科学のPh.D.を取得。ワシントン大学マクドネル特別研究員(哲学・神経科学・心理学)、カリフォルニア大学教授(哲学)、アリゾナ大学教授(哲学)、同大学意識研究センターのアソシエイトディレクターなどを歴任。専門は心の哲学、認識論、言語哲学、形而上学。2015年ジャン・ニコ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)