喪の日記 新装版
出版社名 | みすず書房 |
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出版年月 | 2023年5月 |
ISBNコード |
978-4-622-09624-5
(4-622-09624-2) |
税込価格 | 4,840円 |
頁数・縦 | 293P 20cm |
シリーズ名 | 喪の日記 |
商品内容
要旨 |
最愛の母アンリエットが1977年10月25日に亡くなる。その死は、たんなる悲しみをこえた絶望的な思いをもたらし、残酷な喪のなかで、バルトはカードに日記を書きはじめた。二年近くのあいだに書かれたカードは320枚、バルト自身によって五つに分けられ『喪の日記』と名づけられた。とぎれとぎれの言葉が、すこしずつかたちをなして、ひとつの作品の輪郭をえがきはじめるのが日記からかいまみられる。そうして、母の写真をめぐる作品『明るい部屋』が生まれたのだった。『喪の日記』は、最晩年のバルトがのこした苦悩の刻跡であり、愛するひとを失った者が「新たな生」をはじめようとする懸命の物語である。そこから浮かびあがってくるのは、言葉で生かされている者が言葉にすがって立ち上がろうとする静やかなすがたなのである。 |
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目次 |
喪の日記 一九七七年一〇月二六日‐一九七八年六月二一日 |