• 本

英語東漸とその周辺

研究叢書 559

出版社名 和泉書院
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-7576-1072-9
4-7576-1072-6
税込価格 11,000円
頁数・縦 532P 22cm

商品内容

要旨

18〜19世紀に始まった東アジアにおける英語受容の取り組みを解明。中国の『〓〓〓国訳語』『華英通語』、日本の『諳厄利亜語林大成』『増訂華英通語』などの初期英語辞書・学習書の内容を分析し、それらがいかにして編集されたかを明らかにするとともに、日本人の英語学習と中国の語学書の関わり、英語音声の知覚と表記、音訳と意訳、言語名の歴史、和製英語などの関連する諸問題を論じる。

目次

第1部 初期英語学習書(『華英通語』道光本と中国初期英語学習書の系譜―『華英通用雑話』から『華英通語』咸豊10年本まで
『〓〓〓国訳語』の編纂者と編纂過程―中国最初の英語辞典の分析 ほか)
第2部 注音(清代の欧州諸言語の辞書、学習書における注音方式―音節構造の処理
中国初期英語学習書における流音の注音)
第3部 音訳と意訳(音訳と意訳―概念の体係化と歴史
音訳語における口偏の機能―口偏蔑視表示説の検討 ほか)
第4部 言語名(言語名「英語」の確立
中国語を表す言語名の諸相―その多様性、歴史、用法差 ほか)
第5部 和製英語(和製英語―悪習との訣別
ダッシュ、プライム ほか)

著者紹介

田野村 忠温 (タノムラ タダハル)  
京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(言語学専攻)。大阪大学大学院人文学研究科基盤日本語学講座教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)