アジア遊学 286
近代アジアの文学と翻訳 西洋受容・植民地・日本
- 波潟剛/編 西槇偉/編 林信蔵/編 藤原まみ/編 松枝佳奈/〔ほか執筆〕
出版社名 | 勉誠社 |
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出版年月 | 2023年7月 |
ISBNコード |
978-4-585-32532-1
(4-585-32532-8) |
税込価格 | 3,300円 |
頁数・縦 | 256P 21cm |
シリーズ名 | アジア遊学 |
商品内容
要旨 |
翻訳を通して連鎖する「知」。アジアの近代は、文学・文化が大きく変容を遂げた時代であった。その地殻変動に「翻訳」の果たした役割は大きい。日本近代文学は西欧やロシア文学からどのような影響を受けたのか。中国の新文学は西欧や日本からどのような刺激を受けて誕生したのか。日本の旧植民地、東南アジアの国々は西欧や日本とどう関わり、近代を創出したのか。夏目漱石、永井荷風、川端康成、魯迅、周作人、ロシハン・アンワル、ハンス・バグエ・ヤシンら作家たちの翻訳を通して、日本や中国、韓国、台湾、旧満洲、インドネシア諸地域の近代を読み解く。原典と翻訳との相違や、翻訳の役割・意義を明らかにするとともに、時代のコンテクストや政治的な思惑、ナショナリズムの相互刺激、西洋に対するまなざしの差異、ジェンダー、植民地と宗主国との関係といった諸問題も浮かび上がらせる。 |
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目次 |
第1部 日本における「翻訳」と西欧、ロシア(ロシア文学を英語で学ぶ漱石―漱石のロシア文学受容再考の試み |