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「静岡地域学」事始

出版社名 静岡新聞社
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-7838-8071-4
4-7838-8071-9
税込価格 2,530円

商品内容

要旨

飛ばない静岡市、着地する浜松市。「富国有徳」を掲げた静岡県は今、「腐国ゴネ損」に陥りつつある。長年、県政・市政を見続けてきた著者が、今後の地域のあり方を提言する。

目次

「静岡地域学」と「川勝県政」の特徴・問題点(「静岡地域学」とは?
静岡県の地域特性と直面する三つの課題 ほか)
川勝平太と静岡県―その評価基準(「旅坊主」川勝平太と静岡「土着人」の出会い
静岡の政治特性としての中央権力への忠誠と自己保身 ほか)
今がチャンスだ!飛べ静岡!―静岡市の地域特性と「総合計画」(都市ランキングにおける静岡市の位置と特徴
「地域」としての静岡市の特徴と魅力 ほか)
どうした浜松、どうなる浜松!―浜松市の地域特性と総合計画(はじめに…「浜松の『静岡化』」を考える!
浜松経済界の特質(浜松商法)と合併による政令指定都市への移行 ほか)

著者紹介

小櫻 義明 (コザクラ ヨシアキ)  
1945年、広島県生まれ。1974年、京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。大学での研究分野は「経済学地域政策論」。同年、静岡大学人文学部経済学科へ赴任し、「静岡地域学」を生涯のテーマとする。以来、専門分野にこだわることなく、アカデミズムに背を向け、自治体の政策・施策・事業の研究調査を行い、静岡県や静岡市などの自治体の各種の委員も数多く歴任。地域住民による「地域づくり(まちづくり・むらおこし)」にも強い関心を持ち、静岡県内の地域づくり団体の交流や、先進事例の視察・調査を行い、助言者・講師としても活動。さらに自らの講義内容を実践に移すべく、静岡市の過疎山村の限界集落で住民と共に「むらおこし」も始める。2007年、妻や妻の母の介護を行うため、大学を早期退職。地域の民生委員・児童委員を3期(12年)務め、地域福祉のボランティア活動や高齢者向けの活動に従事する。定住する過疎集落では、地元野菜の販売やソバなどの軽食の提供する「磨墨庵」(現在は営業停止)の運営や、農家の自宅の縁側でお茶とお茶請けを提供する「縁側お茶カフェ」を企画。車の運転ができない高齢者を対象にした「買い物ツアー」や「出前福祉朝市」、老人クラブでの「懐メロ・映画サロン」なども実施する。妻の死後、2年間は引きこもり状態だったが、現在は回復し、自身の研究の取りまとめを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)