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ナラティヴとダイアローグの時代に読むポー

出版社名 彩流社
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-7791-2931-5
4-7791-2931-1
税込価格 2,860円
頁数・縦 262P 19cm

商品内容

要旨

「ナラティヴ」と「ダイアローグ」を鍵概念にして、イタリア文学、仏文学、独文学、中国文学などの他領域の文学者や心理学、教育学、ジェンダー研究者といった異なる視点からポーという物語のなかに沈み込んだ「声」を照射する。「多様性の時代」に浮かび上がるポー!

目次

はじめに―ポリフォニーへの扉
序章 “対談”ポーとヴォネガット―私たちはどこに向かうのか?(中山悟視×辻和彦)
第1章 分析的理性の暗転―E・A・ポー「アッシャー家の崩壊」とE・T・A・ホフマン「世襲領」再考
第2章 疫病と悪夢―マンゾーニ『婚約者』を通して「赤死病の仮面」を読む
第3章 アンドレ・ブルトンにおけるポーの位置と“崇高なるユーモア”
第4章 何がポーに小説を書かせたのか―特殊と普遍のあいだ
第5章 “対談”ウィリアム・ウィルソン―トランスジェンダーの視点から(町田奈緒士×辻和彦)
第6章 “対談”ポーの「黒猫」―近代的な「まなざし(視線)」(光田尚美×辻和彦)
第7章 “対談”ランダーの別荘―根源的自己への回帰の旅(山本智子×辻和彦)
終章 ツナミの記憶―エドガー・アラン・ポーと恐怖の彼方に
むすびに代えて―新しい扉をひらく

著者紹介

辻 和彦 (ツジ カズヒコ)  
アメリカ文学。近畿大学文芸学部教授。広島大学大学院社会科学研究科修了。博士(学術)
山本 智子 (ヤマモト トモコ)  
発達心理学。近畿大学教職教育部教授。奈良女子大学大学院博士後期課程修了。博士(社会科学)。臨床発達心理士。公認心理師
中山 悟視 (ナカヤマ サトミ)  
アメリカ現代文学。尚絅学院大学総合人間科学系人文部門准教授。東北学院大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)