• 本

言語哲学がはじまる

岩波新書 新赤版 1991

出版社名 岩波書店
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-00-431991-7
4-00-431991-9
税込価格 1,100円
頁数・縦 253,2P 18cm

商品内容

要旨

フレーゲからラッセル、そしてウィトゲンシュタインへ。十九世紀末から二〇世紀初頭にかけて、言葉についての問いと答えは重なり合いつながり合っていった。天才たちの挑戦は後に花開く言語哲学の源流を形作る。言葉とは何なのだろうか。本書では三人の哲学者の考え方を丁寧に辿り、ふだん何気なく使っている言葉の根本に迫る。

目次

第1章 一般観念説という袋小路(どうして言葉は新たな意味を無限に作り出せるのか
「猫」の意味は何か
個別の猫と猫一般
心の中に猫の一般概念を形成する)
第2章 文の意味の優位性(私たちはただ対象に出会うのではなく、事実に出会う
語は文との関係においてのみ意味をもつ
文と事実の関係
述語を関数として捉える
固有名の意味と文脈原理
新たな意味の産出可能性の問題に答える
合成原理)
第3章 「意味」の二つの側面(文の「意味」
指示対象と意義
固有名の意義)
第4章 指示だけで突き進む(日本の初代大統領は存在する?
記述理論
本当の固有名
文の意味と命題)
第5章 『論理哲学論考』の言語論(『論理哲学論考』の構図
言語が可能性を拓く
論理空間と文の意味
フレーゲ、ラッセルとの対比
フレーゲからの挑戦に答える
『論理哲学論考』から『哲学探究』へ)

出版社・メーカーコメント

フレーゲからラッセル、そしてウィトゲンシュタインへ−−二十世紀初頭、言葉についての問いと答えが重なりあい、つながりあっていった。天才たちの挑戦は言語哲学の源流を形作っていく。その問いを引き受け、著者も根本に向かって一歩一歩考え続ける。読めばきっとあなたも一緒に考えたくなる。とびきり楽しい言葉の哲学。

著者紹介

野矢 茂樹 (ノヤ シゲキ)  
1954(昭和29)年、東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、立正大学文学部教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)