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地衣類、ミニマルな抵抗

出版社名 みすず書房
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-622-09651-1
4-622-09651-X
税込価格 4,950円
頁数・縦 315,43P 20cm

商品内容

要旨

世界の縁に身を置き、抵抗の姿勢を崩さない生物である地衣類。その環境詩学を東西の文学や思想と現代アートに見出しそこに共生の思考をさぐる挑発的な批評。

目次

第1部 ファーストコンタクト(はじまり

憎まれ役
科学への挑発―地位の保全、横並びの脱却
慣習と迷信
地衣類のエロス)
第2部 記載し、命名し、表象する(具象化への挑発
Music=mushroom
極東、コケとワビ−サビ)
第3部 環境詩学―生の力と抵抗(荒地性
ルソーの散歩
センチネル種
「太陽の地衣と蒼穹の鼻汁」
「スバルバロの国」の土蛍
生態学的予兆
弱さ、抵抗
現代の「詩的倫理」
「弱者の蜂起」
微小生育地)
第4部 共生の思考に向けて(地衣類のポリティクス―共生の起源に戻って
キマイラ、吸血鬼、その他よくある怪物
「第三の場所」
共に住まう)
反歌 小さな胞子

著者紹介

ゾンカ,ヴァンサン (ゾンカ,ヴァンサン)   Zonca,Vincent
1987年ディジョン生まれ。作家、美術評論家。リヨン高等師範学校で比較文学の博士号を得る。現在、在カナダ・フランス大使館の文化担当官。2021年1月、エマヌエーレ・コッチャが序文を寄せた本書を出版。文化や知識(哲学、人類学、植物学、都市計画、文学、現代アートなど)を組み合わせることで、エコロジーと人新世の現状を考察している。とりわけ「無視された生物多様性」、共生、里山、野生種、都市の自然に関心を持っている
宮林 寛 (ミヤバヤシ カン)  
1957年生まれ。慶應義塾大学文学部教授を経て同大学名誉教授。専門は19世紀フランス詩とベルギー仏語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)