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初めて語られた科学と生命と言語の秘密

文春新書 1430

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-16-661430-1
4-16-661430-4
税込価格 1,540円
頁数・縦 415P 18cm

商品内容

要旨

生命はなぜ情報を複製したのか?ヒトはなぜ自己と意識を持つのか?言語はなぜかくも分岐したのか?科学と物語はなぜ両立するのか?カオス×編集工学。まだ答えの出ない最高の難問に挑む!

目次

第1章 カオスと複雑系の時代で
第2章 「情報」の起源
第3章 編集という方法
第4章 生命の物語を科学する
第5章 脳と情報
第6章 言語の秘密/科学の謎
第7章 「見えないもの」の数学
第8章 「逸れていくもの」への関心
第9章 意識は数式で書けるのか
第10章 集合知と共生の条件
第11章 神とデーモンと変分原理

出版社・メーカーコメント

『心はすべて数学である』も好評を博したカオス理論の確立者であり、複雑系科学の第一人者である数学者、物理学者の津田一郎さん。1980年代初頭、新しい生命科学と数学(非線形数学)が生まれつつある胎動に胸躍らせていた松岡正剛さんは、そんな折に津田氏と出会い、科学に物語性を接続するその才に、「この人は天才だ」と打たれたという。それから数十年−−。ChatGPTをはじめとするAI技術や情報技術の進展、ゲノム解析を含む分子生物学や脳科学研究の進化・深化により、「生命と情報の謎」を解き明かすボキャブラリーは増え、謎解明への道筋は遥かに整いつつあるように見える。それでもまだ、何かが足りない。むしろメタファーは失われたのではないか。これまでいったい科学は何を解き明かしてきたのか。放たれるべき「最後の一撃」とは? 果たして生命原理を解き明かす「神の方程式」はあるのか?湯川秀樹、朝永振一郎、南部陽一郎らとも科学の最先端をめぐって議論を交わし、人文知と科学の知を架橋しながら「情報生命」について熟考してきた松岡氏が、数学・脳科学をはじめ、科学の諸ジャンルに通じた津田氏に、丁々発止の質問を投げかけながら深まりゆくスリリングな対話。名著、岡潔×小林秀雄『人間の建設』の現代版がここに誕生。

著者紹介

松岡 正剛 (マツオカ セイゴウ)  
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長、角川武蔵野ミュージアム館長。70年代にオブジェマガジン「遊」を創刊。80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、芸術、生命科学、システム工学など多方面におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース
津田 一郎 (ツダ イチロウ)  
数理科学者。専門は応用数学、計算論的神経科学、複雑系科学。大阪大学理学部物理学科卒業。京都大学大学院理学研究科物理学第一専攻博士課程修了。理学博士。北海道大学大学院理学研究院数学部門教授などを経て、中部大学創発学術院院長・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)