• 本

プロセス・ベースド・セラピーをまなぶ 「心の変化のプロセス」をターゲットとした統合的ビジョン

出版社名 金剛出版
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-7724-2002-0
4-7724-2002-9
税込価格 3,960円
頁数・縦 255P 26cm

商品内容

要旨

本書は、単一の治療技法やプロトコルについての解説書ではない。プロセス・ベースド・セラピー(process‐based therapy:PBT)という、「セラピーの新しいあり方」を示した枠組みについての解説書である。ステファン・G・ホフマンとスティーブン・C・ヘイズ―現代の心理療法研究をリードする二大巨頭の夢のコラボレーションによって、PBTは生み出された。ネットワーク科学や進化科学の理論を自由自在に取り入れたこの枠組みは、心理療法のあり方を根底から問い直し、学派の分断を超えたテーラーメイドのセラピーを実現するための道筋を示してくれている。ひとつの時代が、ここから始まる。心理療法に携わるすべての人へ捧げる一冊。

目次

第1章 臨床科学と臨床実践を再考する
第2章 ネットワークアプローチ
第3章 拡張進化論メタモデル
第4章 認知、情動、注意の次元
第5章 自己、動機づけ、外顕的行動の次元
第6章 生物生理学的レベルと社会文化的レベル
第7章 文脈感受性とリテンション
第8章 プロセスをつぶさに精査する
第9章 システムを崩す
第10章 治療カーネル
第11章 治療がたどる道のり
第12章 「問題」から「繁栄」へ―治療効果を維持して拡大する
第13章 PBTのツールを臨床実践で活用する

著者紹介

ホフマン,ステファン・G. (ホフマン,ステファンG.)   Hofmann,Stefan G.
フィリップ大学マールブルク校臨床心理学科教授兼ボストン大学心理・脳科学科教授。現在、Cognitive Therapy and Research誌の編集長を務めている。これまでに500本以上の学術論文と25冊の書籍を出版した被引用回数の多い研究者であり、フンボルト研究賞をはじめとした数多くの賞を受賞している。スティーブン・C・ヘイズと共同でプロセス・ベースド・セラピーを開発した人物でもある
ヘイズ,スティーブン・C. (ヘイズ,スティーブンC.)   Hayes,Steven C.
ネバダ大学リノ校(ネバダ財団行動分析学プログラム)教授。47冊の著書と650本以上の学術論文の著者であり、存命している心理学者のなかで引用回数が最も多い一人である。アクセプタンス&コミットメント・セラピーという幅広い領域で用いられている強力な治療法と、関係フレーム理論という言語と認知に関する実証的プログラムの創始者である。また、ステファン・G・ホフマンと共同でプロセス・ベースド・セラピーを開発した人物でもある
ロールシャイト,デイビッド・N. (ロールシャイト,デイビッドN.)   Lorscheid,David N.
サイコロジカルコーチおよびサイエンスライター。ラドバウド大学で心理学の学士号を取得。自尊心が低い人々や社交不安を抱える人々への支援を専門としている。事業であるFeel Confidenceでは、人々が恐怖を克服して自信を持てるように、楽しくかつ遊び心にあふれた形でエビデンスに基づく心理療法を活用している。現在、彼のワークショップやセミナーには20カ国以上から数千人が参加しており、彼の記事は100万以上の人々に読まれている
菅原 大地 (スガワラ ダイチ)  
1990年山形県生まれ。2019年筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻臨床心理学分野博士課程修了(心理学博士)。日本学術振興会特別研究員DC2を経て、2018年より筑波大学人間系特任助教、2020年より同助教。臨床心理士、公認心理師
樫原 潤 (カシハラ ジュン)  
1988年広島県生まれ。2017年東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士課程修了(教育学博士)日本学術振興会特別研究員PD、メルボルン大学客員研究員ほかを経て、2020年より東洋大学社会学部社会心理学科助教。臨床心理士、公認心理師
伊藤 正哉 (イトウ マサヤ)  
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター研究開発部長。筑波大学人間系教授(連携大学院)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)