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フォルモサ・イデオロギー 台湾ナショナリズムの勃興1895−1945

出版社名 みすず書房
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-622-09649-8
4-622-09649-8
税込価格 6,050円
頁数・縦 451,65P 20cm

商品内容

要旨

日本の“東洋的植民地主義”の下で、台湾人はいかにして自らのネーションの政治的形式を想像し、そこに文化的内容を付与していったのか。その葛藤的過程を描く。

目次

第1章 植民地台湾とナショナリズムの諸理論(台湾ナショナリズムという問い
文献の検討
本書の主張
本書の構成と方法論)
第2章 差別的包摂―周縁における日本の植民地的国民形成(大日本帝国再考
差別的包摂―周縁における日本の植民地的国民形成 ほか)
第3章 ナショナルになってゆく―政治的闘争と台湾国民国家の言説(一九一九‐一九三一)(割譲―分かたれた想像の出発点
「台湾は台湾人の台湾ならざるべからず」―同化主義と自治主義の相克 ほか)
第4章 ネーションになる―文化的抵抗と台湾民族文化の言説(一九一九‐一九三七)(文化の誕生―一九一九‐一九二一
文化の崩壊―一九二三‐一九二九 ほか)
第5章 東洋的植民地主義下のナショナリズム(台湾と植民地ナショナリズムの“アンダーソン=チャタジー・テーゼ”
沖縄および朝鮮によるテーゼの検証 ほか)
補論

著者紹介

呉 叡人 (ゴ エイジン)  
1962年台湾桃園生まれ。国立台湾大学政治系卒、シカゴ大学政治学博士。専門は比較史的な歴史分析、思想史、文学。現在、中央研究院台湾史研究所副研究員
梅森 直之 (ウメモリ ナオユキ)  
1962年広島県呉市生まれ。1985年早稲田大学政治経済学部卒、シカゴ大学政治学博士。早稲田大学政治経済学部助手、専任講師、助教授を経て、現在、早稲田大学政治経済学術院教授。専門は日本政治思想史
山本 和行 (ヤマモト カズユキ)  
1977年生まれ。天理大学国際文化学部中国学科、京都大学大学院教育学研究科修士課程、同博士後期課程。博士(教育学)。現在、天理大学国際学部外国語学科中国語専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)