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カップルセラピーのための内的家族システム療法マニュアル トラウマを超え真のパートナーシップを創造するIFIOアプローチ

出版社名 岩崎学術出版社
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-7533-1235-1
4-7533-1235-6
税込価格 3,300円
頁数・縦 161P 26cm

商品内容

要旨

現在、非常に多くのセラピストから注目されている内的家族システム療法(IFS)。このIFSは、私たちの内面には様々な人格を持ったパーツ(副人格)があり、その人を守ろうとして懸命に行動している、という考えを基本とする心理療法の新潮流で、トラウマ治療を中心に活用が進んでいる。本書は、このIFSの概念をカップルに当てはめて展開していくものである。IFIOは、“Intimacy From the Inside Out”「親密さを心の中から理解する」という手法で、カップルの構成員をそれぞれの過去の傷つきやトラウマ体験などの集大成として見、その発言や行動を様々なパーツが出てきて思いを語っていると捉える。「なぜそのようなことを言うのか」「なぜここに反応してくるのか」など、相手の言動を理解できないときに、私たちはつい相手を非難してしまう。しかしIFIOでは、ダイレクトに非難や悲嘆反応に走るのではなく、そういうことを言ったりしたりするパーツがある、と考えるのである。IFSに関心をもつ一層の活用を考えるセラピストはもちろん、カップル間の問題に関わるさまざまな分野の支援者、そして、問題に直面している当事者への示唆にも富む一冊である。

目次

1 基本コンセプト(パーツの性質
Uターン
逆転移に関するヒント
用語解説)
2 3つのフェーズによる治療(フェーズ1:学習
フェーズ2:核心に迫る
勇気あるコミュニケーション:会話を変えれば関係が変わる
カップルセラピーにおける心と心をつなげるワーク:内面に入る内面に入る
フェーズ3:終結)
3 IFIOにおける関係性の神経生物学(自律神経系を調整する(ケーススタディ))
4 セラピストの課題(セラピストにもパーツがある:セラピーの中での難しい問題はセラピスト自身の難しい問題でもある
セラピストのワークシート)
5 体験型エクササイズ:再演、スクリプトの書き換え、そして修復(体験型で演じる
他者になってみる(ケーススタディ))

著者紹介

ハーバイン‐ブランク,トニー (ハーバインブランク,トニー)   Herbine‐Blank,Toni
MSN、RN。IFS内的家族システム研究所のシニアトレーナーで、IFIO(インティマシー・フロム・インサイドアウト)トレーニングプログラムの唯一の開発者。カップルセラピー・トレーニングプログラム、リトリート、ワークショップを全国で開催している。家族と一緒にコロラド州デュランゴに住んでいる
スウィージー,マーサ (スウィージー,マーサ)   Sweezy,Martha
博士。ハーバード・メディカル・スクールの助教授で、ケンブリッジ・ヘルス・アライアンスのコンサルタント兼スーパーバイザーである。ケンブリッジ・ヘルス・アライアンスの弁証法的行動療法(DBT)プログラムの元アシスタント・ディレクターであり、現在はディレクターを務める。マサチューセッツ州ノーサンプトンでセラピーとコンサルテーションを実践している
花丘 ちぐさ (ハナオカ チグサ)  
公認心理師、指導健康心理士、博士(学術)、ソマティック・エクスペリエンシング・インターナショナル・ファカルティ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。米国ミシガン州立大学大学院人類学専攻修士課程修了。桜美林大学大学院国際人文社会科学専攻博士課程後期修了。A級英語同時通訳者。「国際メンタルフィットネス研究所」代表。SE、IFSをはじめとした心理学関連の海外講師を招聘してのトレーニングを主催している
山田 岳 (ヤマダ ガク)  
公認会計士、BCST(バイオダイナミック・クラニオセイクラル・セラピスト)。中央大学商学部会計学科卒。井上斎藤監査法人勤務。その後、新橋監査法人に勤務し、代表社員となる。2017年にICSB(the International Institute for Craniosacral Balancing)のトレーニング修了、同時にBCSTの資格を取得。開業。2019年よりICSBトレーニングアシスタント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)