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「人種か、階級か」を超えて 大恐慌期アラバマにおけるコミュニストの闘い

出版社名 彩流社
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-7791-2955-1
4-7791-2955-9
税込価格 6,270円
頁数・縦 384,103P 22cm

商品内容

要旨

“警察の残虐行為”も“インターセクショナリティ”も、理解の鍵は歴史にある!1930年代アメリカ南部アラバマにおける黒人と白人、労働者と農民、男性と女性…。さまざまな二分法が錯綜するなかで、それぞれの社会的位置から運動を組織化したコミュニストたちの軌跡を描いた労作。アメリカ歴史家協会エリオット・ルドウィック賞など多数を授与され、労働史や黒人史の分野で「古典」の地位を確立した本書は、オリジナル版刊行後30年以上経った今、いっそう輝きを増している!

目次

プロローグ ラディカルな起源―バーミングハム、一八七〇〜一九三〇年
第1部 地下―一九二九〜一九三五年(見えない部隊―仕事、救済、そして運動の誕生
エジプトランドにて―分益小作人組合
組織化するか、さもなくば飢えるか!―コミュニスト、労働、そして反ラディカルの暴力
困難のただなかで―人種、性別、そして国際労働防衛(ILD)
ニグロは黒じゃねぇ、そうじゃなくて赤だ!―黒人コミュニストと対抗文化)
第2部 ボルシェヴィズムから立ち上がりて―一九三五〜一九三九年(合法性獲得への道―バーミングハムの人民戦線、一九三五〜一九三七年
南部諸州に産業別組合会議(CIO)あり!
旧奴隷、ニューディール―コミュニストと公共事業促進局(WPA)
アラバマ農村部の人民戦線
民主戦線)
第3部 塹壕に戻る―一九三九〜一九四一年(南部青年の行進!)
エピローグ 黒人へと消え入る―戦争、革命、そしてその先の見えない部隊

著者紹介

ケリー,ロビン・D.G. (ケリー,ロビンD.G.)   Kelley,Robin Davis Gibran
1962年、ニューヨーク市生まれ。ミシガン大学、ニューヨーク大学、コロンビア大学、南カリフォルニア大学等を経て、現在、カリフォルニア大学ロサンジェルス校歴史学科教授。アメリカ史を専門とし、社会運動、アフリカン・ディアスポラ(およびアフリカ)、黒人知識人、(ジャズやヒップホップを中心とした)音楽、視覚芸術、マルクス主義など、研究テーマ・領域は多岐にわたる
村田 勝幸 (ムラタ カツユキ)  
1968年、福岡市生まれ。北海道大学大学院文学研究院教授。アメリカ現代史・同時代史を、人種関係史、アフリカン・ディアスポラ、アメリカ移民・難民史研究、都市史などの観点から研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)