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ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く 上

岩波現代文庫 社会 344

出版社名 岩波書店
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-00-603344-6
4-00-603344-3
税込価格 1,815円
頁数・縦 408,57P 15cm
シリーズ名 ショック・ドクトリン

商品内容

要旨

戦争、津波などの自然災害、政変などの惨事につけこみ、人々が芒然自失している間に過激な経済改革を断行する政策手法、ショック・ドクトリン。独裁政権下のチリ、ソ連崩壊後のロシア、天安門事件後の中国など、世界中を席捲した市場原理主義改革は何をもたらしたのか?綿密かつ豊富な取材に基づき、舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す。(全二冊)

目次

序章 ブランク・イズ・ビューティフル―三〇年にわたる消去作業と世界の改変
第1部 ふたりのショック博士―研究と開発(ショック博士の拷問実験室―ユーイン・キャメロン、CIA、そして人間の心を消去し、作り変えるための狂気じみた探究
もう一人のショック博士―ミルトン・フリードマンと自由放任実験室の探究)
第2部 最初の実験―産みの苦しみ(ショック状態に投げ込まれた国々―流血の反革命
徹底的な浄化―効果を上げる国家テロ
「まったく無関係」―罪を逃れたイデオローグたち)
第3部 民主主義を生き延びる―法律で作られた爆弾(戦争に救われた鉄の女―サッチャリズムに役立った敵たち
新しいショック博士―独裁政権に取って代わった経済戦争
危機こそ絶好のチャンス―パッケージ化されるショック療法)
第4部 ロスト・イン・トランジション―移行期の混乱に乗じて(「歴史は終わった」のか?―ポーランドの危機、中国の虐殺
鎖につながれた民主主義の誕生―南アフリカの束縛された自由
燃え尽きた幼き民主主義の火―「ピノチェト・オプション」を選択したロシア)

出版社・メーカーコメント

戦争、自然災害、政変などの惨事につけこみ、人々が茫然自失している間に過激な経済改革を断行するショック・ドクトリン。独裁政権下のチリ、ソ連崩壊後のロシア、天安門事件後の中国など、世界中を席捲した改革は何をもたらしたのか。綿密かつ豊富な取材に基づき、舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す。(解説=中山智香子)

著者紹介

クライン,ナオミ (クライン,ナオミ)   Klein,Naomi
1970年カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家
幾島 幸子 (イクシマ サチコ)  
翻訳家
村上 由見子 (ムラカミ ユミコ)  
著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)