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格差社会のセカンドチャンスを探して 東大社研パネル調査にみる人生挽回の可能性

出版社名 勁草書房
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-326-60367-1
4-326-60367-4
税込価格 3,850円
頁数・縦 250P 22cm

商品内容

要旨

人生の困難に直面しても、挽回は可能か?若年者・壮年者を長期追跡した全国調査から、教育・キャリア・メンタルヘルスにおけるセカンドチャンスはどの程度存在し、誰がそのチャンスを得られるのかを検証する。

目次

セカンドチャンスを探して
第1部 ライフコース初期の不利とセカンドチャンスの可能性(初発の不利は乗り越えられるのか―出身家庭・背景にみられる不利とその後のライフコース
日本社会における高等教育機関夜間部の社会的意義
大学等中退者のキャッチアップ可能性)
第2部 キャリアと経済的生活におけるセカンドチャンス(仕事探しは報われるのか―社会ネットワークによる無業者の再就職過程の格差
自営業者にとってのセカンドチャンス―収入・資産・仕事の特性に着目して
貧困の経験とセカンドチャンスとしての貧困からの脱出)
第3部 メンタルヘルスからみた立ち直り(日常的な幼少期逆境体験がもたらすライフコース初期のメンタルヘルス不調の保護要因
失業とメンタルヘルスに関わるSense of Coherence(SOC)と他者からのサポートの働き―男性を対象にして
親との死別経験からの立し直り)
人生挽回の可能性―明らかになったことと今後の課題

出版社・メーカーコメント

人生のセカンドチャンスはどれほど開かれているか。パネル調査から教育・キャリア・メンタルヘルスの格差と挽回可能性を検証する。若年者・壮年者を長期追跡した「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」から、人生の歩みの過程で抱える不利を挽回・回復する機会をライフコースにおける「セカンドチャンス」として捉えた上で、日本社会でセカンドチャンスはどの程度存在し、誰がセカンドチャンスを得られるのか、格差の連鎖・継続の実像を明らかにする。

著者紹介

石田 浩 (イシダ ヒロシ)  
1954年生まれ。ハーバード大学大学院博士課程修了。Ph.D.(社会学)。現在:東京大学社会科学研究所特別教授
石田 賢示 (イシダ ケンジ)  
1985年生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。現在:東京大学社会科学研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)