• 本

ゴシックと身体 想像力と解放の英文学

出版社名 松柏社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-7754-0298-6
4-7754-0298-6
税込価格 2,640円
頁数・縦 240P 20cm

商品内容

要旨

家父長制に抗う女たちがもちいたものこそ、“ゴシック”の戦術だったのではないか。メアリ・シェリー、アン・ラドクリフ、メアリ・ウルストンクラフト、ウィリアム・ゴドウィン、ロバート・マチューリン、エミリー・ブロンテ、シェリダン・レ・ファニュらゴシック作家たちの作品を読み解く先に見えるものとは―。

目次

第1章 ラドクリフ『ユドルフォの謎』―生気論と空想のエンパワメント
第2章 ラドクリフ『イタリアの惨劇』―人権侵害に抗する
第3章 ゴシックにおけるヒロイン像―ウルストンクラフトのフェミニズム
第4章 ゴドウィンのゴシック小説―理性主義と感受性のあわい
第5章 シェリー『フランケンシュタイン』―バラッドに吹き込む精気
第6章 マチューリン『放浪者メルモス』―家父長的な結婚を問う
第7章 ブロンテ『嵐が丘』―魂の生理学、感情の神学
第8章 ヴァンパイア文学から#MeTooまで―“バックラッシュ”に抵抗する

著者紹介

小川 公代 (オガワ キミヨ)  
1972年、和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授。ケンブリッジ大学政治社会学部卒業。グラスゴー大学博士課程修了(Ph.D.)。専門は、ロマン主義文学、および医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)