小さくも重要ないくつもの場面
エクス・リブリス
出版社名 | 白水社 |
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出版年月 | 2024年5月 |
ISBNコード |
978-4-560-09092-3
(4-560-09092-0) |
税込価格 | 3,080円 |
頁数・縦 | 222P 20cm |
商品内容
要旨 |
幼い頃から母のいないリリは、赤ん坊時代の自分の写真を見て、自分はいったいどこから来たのか、母はどこへなぜ行ってしまったのかと疑問を抱いてきた。父が再婚し、祖母を亡くしてからは、継母ヴィヴィアンや異母兄姉との関係を模索しながらも心からは馴染めずにいた。ある日、家族そろって出かけたピクニックで写真を撮るため、子どもたちはぎゅうぎゅうに身を寄せ合った。それが悲劇につながるとは知らずに…。やがて兄姉たちがそれぞれの道に進んでいく一方、リリはどこへ向かえばいいのかわからず、左翼グループと共同生活をしてみたり彫刻に打ち込んでみたりするものの、どれも長続きせずさまよう。リリは愛する人を見つけ、自分の居場所にたどり着けるのか。知りたかった秘密は明らかになるのか。自分自身や周りの人間と向き合うことの尊さを詩的に静謐に描く。 |
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出版社・メーカーコメント
父の再婚で新たに兄姉ができたリリ。一人が命を落とし家族を次々と悲劇が襲う。互いの関係を模索する再構成家族の姿と秘密を詩的に描く。