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龍陵会戦

P+D BOOKS

出版社名 小学館
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-09-352260-1
4-09-352260-X
税込価格 880円
頁数・縦 391P 19cm

商品内容

要旨

「勇兵団」生き残りの声をありのままに綴る。仙台に本拠を置く陸軍第二師団「勇兵団」の一兵卒として南洋に送られた著者は、旧ビルマと中国の国境で、雲南遠征軍を相手に苦戦を強いられている龍陵守備隊を救出する任務に就く。しかし圧倒的な物量の差はいかんともしがたく、上官、同僚が次々と亡くなり、負傷していった。―挙国一致だと。糞食らえだ。尽忠報国だと。糞食らえだ。…気力なし、体力なし、プライドなし、自信なし、希望なし。…私は、もう、なにがどうでもいいような気持になっていたのだ。―その絶望的な戦いをともに経験した勇兵団の生き残りを中心に、丹念に取材を続けてまとめられた一冊。相手は饒舌ではない東北人だが、それだけに一層言葉に重みが感じられる。古山高麗雄の戦争三部作のうち、『断作戦』に続く第二作。

著者紹介

古山 高麗雄 (フルヤマ コマオ)  
1920(大正9)年8月6日‐2002(平成14)年3月11日、享年81。朝鮮新義州出身。1970年『プレオ―8の夜明け』で第63回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)