• 本

クァーキーな女たちの伝統 米文学者による日本女性作家論

出版社名 彩流社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-7791-2999-5
4-7791-2999-0
税込価格 3,300円
頁数・縦 258,10P 20cm

商品内容

要旨

大正〜現代まで、ラディカルな問いかけをしてきた日本の女性作家たち。現在のフェミニズムの状況も踏まえ、長年、日本女性文学の研究を続けてきた米文学者ならではの「読み」を提供する。クァーキーとは…「風変わりな」「つむじ曲がりの」といった意味で、近年、英語圏での日本女性文学評でよく使われている。

目次

第1章 大正期のパイオニア的フェミニスト女性作家たち―田村俊子と宮本百合子
第2章 森三千代の「東南アジア」小説―「国違い」「帰去来」における「民族」および「混血」のテーマ
第3章 反逆の構造―円地文子『女坂』を読む
第4章 「黒さ」と想像力―有吉佐和子『非色』の世界
第5章 「制度としての母性」対「経験としての母性」―アドリエンヌ・リッチの「母性」論から読む一九六〇年代末―八〇年代の女性作家たち
第6章 山姥は笑っている―円地文子と津島佑子
第7章 トニ・モリスンと津島佑子
第8章 「狭間」から書く在日コリアン女性作家たち―李良枝『由煕』を中心に
第9章 世界/地球文学としての日本・韓国の女性文学
第10章 「ポストフェミニズム」世代としての「摂食障害小説」作家たち―松本侑子、小川洋子、赤坂真理
第11章 伊藤比呂美における「エコロジカル・フェミニスト」詩人への道筋―「カノコ殺し」から『河原荒草』まで

著者紹介

小林 富久子 (コバヤシ フクコ)  
早稲田大学名誉教授。ノースカロライナ大学英文科および大阪外国語大学英語科卒業。早稲田大学文学研究科博士課程満期退学。早稲田大学商学部および教育学部・研究科でアメリカ文学担当、同大ジェンダー研究所で初代所長も務める。ハーバード大学およびカリフォルニア大学バークレー校客員研究員。専門:アメリカ文学(特にアジア系、アフリカ系等のマイノリティ女性の文学)、フェミニズム批評、近現代日本女性文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)