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安永天明俳諧の研究

研究叢書 572

出版社名 和泉書院
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-7576-1103-0
4-7576-1103-X
税込価格 15,400円
頁数・縦 470P 22cm

商品内容

要旨

18世紀後半の俳諧の全体像を捉える。18世紀後半の俳諧は、俳諧の伝統を伝える一方で、平淡な言語表現と作者の内面の表出を重んじる作法を主張する。前者についての先駆的発言が嘯山、後者についての啓蒙的活動が蝶夢によってなされ、蕪村はこの二人の主張を受容することで独自の新たな作風を創造する。それらの観点に立って、この期の俳諧や俳壇の諸問題を多角的多面的に論じた主要論文11編・補助論文21編を収め、斯界に問う。なお、「風雅のまこと」とはどのようなことか、最近判明したその内実をも紹介する。

目次

『俳諧古選』の成立
発句は自己の楽しみ―蝶夢の蕉風俳諧理念の新しさ
無外庵既白小伝 付・既白発句集
蝶夢の俳壇登場をめぐって―義仲寺行事・橘屋
蝶夢編『墨直し』の史的意義
蕉風復興の宣言―「義仲寺芭蕉堂再建募縁疏」をめぐって
立川曾秋と『曾秋随筆』―蕉門俳諧と石門心学の接点として
行脚俳人と近江商人・西川可昌―京の後背地としての七幡俳壇
『安永三年蕪村春帖』の位置―挿絵の解釈をふまえて
蕪村「花ちりて」句文の解釈
雑纂
文筺より

著者紹介

田中 道雄 (タナカ ミチオ)  
1932年生。佐賀大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)