精神分析と無 ビオンと禅の交差
出版社名 | 金剛出版 |
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出版年月 | 2024年11月 |
ISBNコード |
978-4-7724-2058-7
(4-7724-2058-4) |
税込価格 | 3,300円 |
頁数・縦 | 220P 20cm |
商品内容
要旨 |
本書は、2023年11月2日に京都でおこなわれた国際シンポジウムの記録を元にしたものである。ビオン研究の第一人者として知られるベルギーの精神分析家ルディ・ヴェルモート氏と日本の精神分析家松木邦裕氏、そして哲学者西平直氏という三者の貴重な鼎談に、西見奈子氏、清野百合氏の論考が加わり、さらに充実した内容となった。そこでは「無」から見た精神分析諸概念の再解釈と実際の治療への応用、そして、独創的な認識論的精神分析から存在論、あるいは超越論と帰納法的アプローチへと転換したビオンの臨床の心髄が明解に論じられる。そして、そこから分析患者のこころの真実を見出す実践的な技法とその哲学的背景についての論考が展開されている。難解さで知られる「後期ビオンの理論」と宗教・哲学を架橋し、精神分析治療の実践に役立てるための試みといえよう。 |
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目次 |
第1章 後期ビオンの精神分析技法と東洋哲学、とりわけ無心に注目して―Late Bion’s psychoanalytic technique and its relation to Asian philosophy,especially Mushin(no‐mind). |