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〈黒人自由闘争〉のアメリカ史 公民権運動とブラック・パワーの相剋

出版社名 岩波書店
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-00-022982-1
4-00-022982-6
税込価格 4,620円
頁数・縦 427P 20cm

商品内容

要旨

公民権運動とブラックパワーは、非暴力/暴力、愛/怒り、南部/北部といった二分法で語られてきた。だがそれは、黒人運動の広がり、重層性、多様性を矮小化する。本書は黒人運動史研究の成果を踏まえ、“黒人自由闘争”という包括的枠組みを提示する。そして30年代から60年代までの長いスパンにたち、これまで語られることのなかったローカル、草の根、女性、非黒人のアクター達にも焦点を当てつつ、闘いの歴史を詳細に辿り、その意義を明らかにする。

目次

序章 黒人自由闘争の歴史へ
第1章 黒人自由闘争と公民権ユニオニズム
第2章 学生非暴力調整委員会の誕生
第3章 公民権運動の急進化と冷戦公民権
第4章 ロバート・F・ウィリアムスの抵抗
第5章 北部の黒人自由闘争とマルコムX
第6章 ストークリー・カーマイケルとブラック・パワーの興隆
第7章 ブラック・パンサー党と黒人ラディカルたちのイマジネーション
終章 灰燼のなかで―デトロイト黒人ラディカルの闘争

著者紹介

藤永 康政 (フジナガ ヤスマサ)  
日本女子大学文学部英文学科教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。山口大学人文学部准教授、ミシガン大学アフリカン&アフロアメリカン研究所客員研究員を経て、2018年から現職。専攻はアメリカ黒人の歴史、公民権運動/ブラックパワー運動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)