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「これくらいできないと困るのはきみだよ」?

出版社名 東洋館出版社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-491-05552-7
4-491-05552-1
税込価格 2,255円
頁数・縦 372P 19cm

商品内容

要旨

組織開発者が、教育・福祉で子どもをまなざし続ける4人と対話。内外から学校・教師・子どもに向けられる能力主義をひらく。子どもを縛り、先生も縛られる―際限なき「望ましさ」はどこから来る?「これくらい」が規定する“社会”は本当に存在するのか?教育を呪いに変えないために課題も理想も山積みの学校という職場を再考する。

目次

対談1 声を聞かれること 野口晃菜×勅使川原真衣(「これくらいできないと」が覆い隠す「関係性」の視点
個に帰するのではなく、関係との往還に着目する ほか)
対談2 学校でケアし、ケアされるということ 竹端寛×勅使川原真衣(学校にあるケアとは
プロフェッション(専門職)の大転換期 ほか)
対談3 学校がそうせざるを得ない合理性を追って 武田緑×勅使川原真衣(支援と「本当に無理なのか」問題
マッチョ全力問題―「本当に全力でやったのか」 ほか)
対談4 言っても癒えない?―学校という職場で 川上康則×勅使川原真衣(越境者として学校にいること
ことばにできないもどかしさ ほか)

著者紹介

勅使川原 真衣 (テシガワラ マイ)  
組織開発者。東京大学大学院教育学研究科修了。BCGやヘイグループなどのコンサルティングファーム勤務を経て、独立。教育社会学と組織開発の視点から、能力主義や自己責任社会を再考している。2020年より乳がん闘病中
野口 晃菜 (ノグチ アキナ)  
博士(障害科学)/一般社団法人UNIVA理事。小学校講師、障害のある方の教育と就労支援に取り組む企業の研究所長を経て、一般社団法人UNIVA理事。学校、教育委員会、企業などと共にインクルージョンの実現を目指す。文部科学省「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議」「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討委員会」委員、経済産業省産業構造審議会委員、東京都生涯学習審議会委員、日本ポジティブ行動支援ネットワーク理事など
竹端 寛 (タケバタ ヒロシ)  
兵庫県立大学環境人間学部教授。博士(人間科学)。現場(福祉、地域、学生)とのダイアローグの中からオモロイ何かを模索しようとする、産婆術的触媒と社会学者の兼業。子育てをしながら、福祉やケアについて研究。専門は福祉社会学、社会福祉学
武田 緑 (タケダ ミドリ)  
学校DE&Iコンサルタント・Demo代表。学校における【DE&I(多様性・公正・包摂)】をテーマに、研修・講演・執筆、ワークショップやイベントの企画運営、学校現場や教職員への伴走サポート、教育運動づくり等に取り組む。全国の教職員らと共にNPO法人School Voice Projectを立ち上げ、現在は理事兼事務局長として活動に従事している
川上 康則 (カワカミ ヤスノリ)  
東京都杉並区立済美養護学校主任教諭/立教大学兼任講師。公認心理師、臨床発達心理士、特別支援教育士スーパーバイザー。NHK Eテレ『ストレッチマンV』『ストレッチマン・ゴールド』番組委員。立教大学卒業、筑波大学大学院修了。肢体不自由、知的障害、自閉症、ADHDやLDなどの障害のある子に対する教育実践を積むとともに、地域の学校現場や保護者などからの「ちょっと気になる子」への相談支援にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)