• 本

サイバネティック・アバターの法律問題 VTuber時代の安心・安全な仮想空間にむけて

出版社名 弘文堂
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-335-36014-5
4-335-36014-2
税込価格 3,300円
頁数・縦 250P 21cm

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要旨

メタバースやVTuberなど、仮想(バーチャル)の世界が、われわれの生活により身近なものになる兆しがある。仮想空間であるメタバースで活動するのは、あるいはVTuberとしてスクリーンに登場するのは、生身の人間の分身、すなわちアバターである。そのアバターを名誉毀損などから法的に守ることはできるのだろうか。
本書では、インターネット上の仮想世界のアバター(サイバネティック・アバター)や、自分の分身たるロボットをめぐり生起する諸問題が現行法や法実務でどのように解釈・評価され、それがいかなる課題を生むのか、という議論の足がかりを、さまざまな事例や裁判例を取り上げながら提示している。とりわけ、実際に、誹謗中傷や名誉毀損の標的になる、あるいは「中の人」のプライバシー、なりすましなどの諸問題が噴出するVTuberにとって、現行法をどのように当てはめるかの議論を煮詰めることは喫緊の課題ともいえる。
著者は弁護士(第一東京弁護士会)、ニューヨーク州弁護士。桃尾・松尾・難波法律事務所パートナーであり、AI・契約レビューテクノロジー協会代表理事のほか、学習院大学特別客員教授、慶應義塾大学特任准教授、中央大学非常勤講師、一橋大学客員研究員なども務める。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年2月12日]

商品内容

要旨

VTuberさらにはAITuberまで、仮想空間のアバターをめぐる法的論点を概観。誹謗中傷や名誉毀損、「中の人」との関係、下請法違反など、議論が沸騰するVTuber等のアバターをめぐる法律問題。「アバター法(CA法)」という枠組みのもと、各法分野ごとの論点を包括的に検討する、関係者必携の書。

目次

第1編 総論(“CAと法”概観・その1―人格権を中心に
“CAと法”概観・その2―知的財産権を中心に)
第2編 人格権(CA裁判例の総合的検討―名誉毀損・名誉感情侵害を中心に
CAと個人情報―ケースに基づく分析 ほか)
第3編 知的財産権(CAと著作権―著作権による保護と侵害の回避
CAと意匠権、商標権、不競法等)
第4編 その他の問題―民事・刑事・行政・プラットフォーム(民事・刑事上の問題
行政規制・プラットフォーム)
第5編 応用問題(CAと消費者法
AIとCA―AITuberを中心に ほか)

著者紹介

松尾 剛行 (マツオ タカユキ)  
東京大学法学部卒業、ハーバード大学ロースクール修了(法学修士)、北京大学法学院博士課程修了(法学博士)、弁護士(第一東京弁護士会)、ニューヨーク州弁護士。現在、桃尾・松尾・難波法律事務所パートナー、AI・契約レビューテクノロジー協会代表理事。ITストラテジスト試験、情報セキュリティスペシャリスト試験、プロジェクトマネージャ試験合格。学習院大学特別客員教授、慶應義塾大学特任准教授のほか、中央大学非常勤講師、一橋大学客員研究員なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)