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徳川幕臣団と江戸の金融史 札差・両替商の研究

出版社名 思文閣出版
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-7842-2100-4
4-7842-2100-X
税込価格 8,800円
頁数・縦 361,11P 22cm

商品内容

要旨

徳川幕臣団(旗本、御家人)の俸禄米を担保とした貸付けによって家計を支えた札差、旗本知行所の年貢米を受けとり家計の面倒をみた両替商など、江戸の有力商人の経営実態について、幕府の金融政策を通して分析。従来の高利貸しと困窮する武士といった画一的なイメージを超えて、幕藩体制を維持するために幕府、幕臣団、有力商人たちがそれぞれの思惑を抱きつつも、相互に依存する関係性を浮かび上がらせる。また研究史上、上方に比べて軽視されてきた江戸の金融史の再評価も企図する意欲作。

目次

本書の目的
第1部 徳川幕臣団と札差(近世蔵米知行制の成立と御張紙値段
札差仲間の成立・変遷と寛政の棄捐令
札差証文について
天保の無利息年賦返済令と札差
幕末期の札差経営―泉屋甚左衛門店の経営分析―
近世における旗本救済策と勝手賄いの特質
明治維新後の幕臣団と札差)
第2部 幕藩領主と江戸両替商(江戸両替仲間の結成と金融政策
江戸両替商の代官・田安家・一橋家掛屋業務
江戸両替商の大名・旗本金融業務と商用貸付
明治維新後の江戸両替商)
江戸札差と両替商の位置づけ

著者紹介

末岡 照啓 (スエオカ テルアキ)  
1955年長崎県生まれ。現在、住友史料館研究顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)