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民主主義はいつ成立するのか 時間と民意の政治学

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-00-024899-0
4-00-024899-5
税込価格 5,280円
頁数・縦 276,31P 22cm

商品内容

要旨

「私たちの行く末を私たち自身が決める」という民主主義の原則には、時間をめぐる巨大な問題が存在する。もはや変更できない過去に縛られ、これからやってくる未来から脅かされる「私たち」は、時間の中で常に変化していく存在でもある。憲法前文や緊急事態といった具体例とともに、古典から現代に至る政治思想史を読み変えることで、政治における時間の意味を根底から問う。

目次

序論 時間の問題―『慎慮の寓意』とその先
第一章 過去―死者による支配からの解放
第二章 未来―将来の民主主義と民主主義の将来
第三章 テンポ―民主主義の遅さと遅れ
第四章 代表―デモスの持続的な現在
第五章 民意―代表制民主主義における不純さ
第六章 はじまり―主権者の意味と無意味
第七章 終焉―民主主義がなくなるとき

著者紹介

鵜飼 健史 (ウカイ タケフミ)  
1979年生、愛知県出身。専門は政治理論。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助教などを経て、西南学院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)