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フルインクルーシブ教育見聞録 イタリアの現場を訪ねて

出版社名 現代書館
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-7684-3608-0
4-7684-3608-0
税込価格 2,200円
頁数・縦 244P 19cm

商品内容

要旨

障害児の99%が通常学校に通う国、イタリア。フルインクルーシブ教育を支える実践と理念を現地レポート・法制度の変遷を概観する論考で詳解。国連から「分離教育の中止」を勧告されても歯止めがかからない日本の教育。大いなる疑問と危機感を抱いた特別支援学校の教員が、ボローニャ、ローマ、サルデーニャ島などイタリア各地の教育現場に飛び込んで調査した1年間の体験の記録。

目次

1 「共に生きる」を学ぶ―リミニの「永遠の」教育学園訪問記
2 学校は社会を映し出す鏡―ボローニャ大学「支援教師」養成講座(1)
3 イタリア式インクルーシブ教育の秘訣―ボローニャ大学「支援教師」養成講座(2)
4 地域に開かれた学校―ローマの子どもたちの夏サマーセンター
5 これはボランティアじゃないんだ―ローマの障害のある人びとの夏サマーキャンプ
6 インクルーシブな教育を継続させる「学校群」制度―ローマ、ボローニャ、サルデーニャ島の視察旅行
7 ICFモデルに根ざした個別教育計画と実践―サルデーニャ島での2度目の教育実習
8 自閉症の生徒とクラスメイト―イタリアの学校のインクルーシブな学習環境づくり
9 地域の専門機関が果たす役割―ボローニャのカヴァッツァ盲人施設が担う機能
10 ローマのヴァッカーリ特別小学校―フルインクルーシブ教育のイタリアに残された特別学校
11 イタリアの高校で学ぶ障害のある生徒たち―フィレンツェのL科学高校とトリエステのC言語高校
12 アッシジ盲学校を支える二つの専門機関
論考 なぜインクルーシブ教育なのか―イタリアの教育を支える理念と論理

著者紹介

大内 紀彦 (オオウチ トシヒコ)  
特別支援学校教員。東京大学非常勤講師。1976年生まれ。イタリア国立ヴェネツィア大学大学院修了。専門はイタリアのインクルーシブ教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)