• 本

知的障害者の施設解体の試み 障害者自立支援法制定期における自立規範の変容と再編

出版社名 現代書館
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-7684-3610-3
4-7684-3610-2
税込価格 6,050円
頁数・縦 495P 22cm

商品内容

要旨

国連障害者権利委員会から初回審査を受けた日本が進むべき道とは。自立能力が達成されたときに社会一般と同等の生活条件が得られるが、達成されないときには得られないという規範。この自立規範によって、多くの知的障害者が施設生活を余儀なくされる現実がある。施設解体の実践によって、平等な社会を実現できるのか。障害学研究者によるフィールドワークの大作。

目次

研究の視点と問い
第一部 居住支援政策における知的障害者観/処遇観(入所施設とグループホームの制度と動向:1980〜1990年代
入所施設とグループホームの制度と動向:2000〜2020年代)
第二部 施設入所と施設生活(家族にとっての施設入所と施設生活
本人にとっての施設入所と施設生活)
第三部 施設閉鎖の背景と方法(職員の援助観と制度的動向の影響
組織への働きかけ
町行政への働きかけ
本人と家族への働きかけ)
第四部 地域移行と地域生活(施設と地域の生活実態
本人にとっての地域移行と地域生活
家族にとっての地域移行と地域生活
職員にとっての地域移行と地域生活)
研究の意義と示唆

著者紹介

鈴木 良 (スズキ リョウ)  
1975年生まれ。同志社大学社会学部社会福祉学科教授。NPO法人ラルシュ・デイブレイク(カナダ)の職員、NGO地に平和(日本)のパレスチナ難民キャンプ支援事業担当員などを経て、2011年4月〜2014年3月、京都女子大学家政学部生活福祉学科助教。2014年4月〜2020年3月、国立大学法人琉球大学人文社会学部人間社会学科准教授(2018年より人間科学科から改組)、2020年4月〜2023年3月、同志社大学社会学部社会福祉学科准教授。北欧・北米・日本の障害者の脱施設化とパーソナルアシスタンスについての研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)