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比較神話学

角川ソフィア文庫 J201−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-04-400857-4
4-04-400857-4
税込価格 1,364円
頁数・縦 289P 15cm

商品内容

要旨

宗教学の祖マックス・ミュラーは、人類の始原を明かすため、古代インド神話とギリシア神話の比較研究を始めた。神と自然現象は同一だったとし、近親相姦のような忌まわしい記述は、自然を古代言語で表現した名残だとした。こうした学説は、合理的思考を求めた19世紀の英国で歓迎される。そして、神話は「古代世界の宗教」と位置づけられ、後の宗教学へと繋がっていった。学問の曙光となった重要論文に、訳注・解説を付す。

目次

普遍史の一部としての神話学
人類の始原状態
神話制作時代
ギリシア神話が与える嫌悪感
神話制作時代の歴史的特徴
アーリア文明の歴史
抽象名詞
抽象動詞
後の神話的語法
複数名称と同義名称
『ヴェーダ』の神話的言語
セレネとエンデュミオン
神話の原要素
エオスとティトノス
ケパロスとプロクリス
ヘラクレスの死
ダフネとアポロン
大自然の啓示
ウルヴァシーとプルーラヴァス
大自然の悲劇〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

民族や言語によらず、「神話」は世界各地に存在する。ギリシャとインドの神話を比較し、「人類の始源」の解明に挑んだのが、後に「比較神話学」の祖となるマックス・ミュラーだ。その論考を初めて文庫化する。底本は『比較宗教学の誕生』(国書刊行会)収載の「比較神話学」。

著者紹介

マックス・ミュラー,フリードリヒ (マックスミュラー,フリードリヒ)   Max M¨uller,Friedrich
1823‐1900。ドイツに生まれ、後にイギリスに帰化。サンスクリット文献学、比較言語学、宗教学、東洋学で知られ、オックスフォード大学教授を務めた
山田 仁史 (ヤマダ ヒトシ)  
1972年、宮城県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程満期退学。ミュンヘン大学大学院修了(Dr.phil.)。東北大学大学院文学研究科准教授を務めた。2021年逝去
松村 一男 (マツムラ カズオ)  
1953年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。和光大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)