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身近な薬物のはなし タバコ・カフェイン・酒・くすり

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-00-024900-3
4-00-024900-2
税込価格 2,640円
頁数・縦 269P 19cm

商品内容

要旨

わたしたちは薬物とともに生きている。アルコールやカフェインといった身近な薬物=精神活動に影響を与える化学物質と、人はどう付き合ってきたのか。依存症や乱用の背景にある人々の苦しみとは。身近にある薬物との付き合い方を、依存症研究の第一人者と考える。

目次

第1章 本当に有害な薬物とは?
第2章 アルコール(1)ストロング系チューハイというモンスタードリンク
第3章 アルコール(2)人類とアルコールとの戦い
第4章 アルコール(3)人間はなぜ酒を飲むのか?
第5章 カフェイン(1)毒にして養生薬、そして媚薬
第6章 カフェイン(2)人類とカフェインの歴史
第7章 市販薬 セルフメディケーションは国民の健康を増進したか?
第8章 処方薬 医療へのアクセス向上が作り出す依存症
第9章 タバコ(1)二大陸をつないだ異教徒の神器
第10章 タバコ(2)社会を分断するドープ・スティック
第11章 「よい薬物」と「悪い薬物」は何が違うのか?

出版社・メーカーコメント

酒、お茶にコーヒー、煙草、処方薬や市販薬……私たちはアルコールをはじめ、様々な「薬物」とともに生きている。なぜ人は薬物を求めるのか。乱用に至る人々の背後にある苦しみや生きづらさとは。精神科医で依存症研究の第一人者が、身近にある薬物の歴史や私たちの暮らしとの関わりを語る。好評ウェブ連載、待望の書籍化!

著者紹介

松本 俊彦 (マツモト トシヒコ)  
精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部 部長。1993年佐賀医科大学卒。横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 司法精神医学研究部、同研究所 自殺予防総合対策センターなどを経て、2015年より現職。2017年より国立精神・神経医療研究センター病院 薬物依存症センター センター長。第7回日本アルコール・アディクション医学会柳田知司賞受賞、日本アルコール・アディクション医学会理事。著書に『誰がために医師はいる』(第70回日本エッセイスト・クラブ賞、みすず書房2021)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)