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憎悪と破壊と残酷の世界史 下

ファシズムから世界大戦、クメール・ルージュ

出版社名 原書房
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-562-07516-4
4-562-07516-3
税込価格 2,640円
頁数・縦 204P 20cm
シリーズ名 憎悪と破壊と残酷の世界史

商品内容

要旨

野蛮で残虐な行為にかんする人間の想像力はかくも大きい!「人間の残忍性を“獣のような”と形容することがあるが、動物が人間と同じように残酷になることは決してありえない。あれほど芸術的なセンスをもって、あれほど巧みに残酷になることは」―ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

目次

第三部 二つの世界大戦と内戦のはざまで―残酷が頂点をきわめた一九一四年から一九四九年まで(二つの世界大戦の残虐行為、暴力、そして「残虐化」
イタリアのファシズム 内戦の暴力、植民地の残虐行為、全体主義の偏流
収容所制度に見るナチの残酷システム
アジア太平洋戦争中に日本が犯した残酷行為とその記憶のパラドックス
フランス一九四〇〜一九四五 ナチ・ドイツによる占領の残酷さ、解放後の対独協力者粛清にまつわる汚点
ギリシア内戦における暴力と残酷 一九四三〜一九四九)第四部 永続的な政治的残虐―現代(アルジェリア戦争における暴虐の行使 FLN(アルジェリア民族解放戦線)の場合
中国の内戦における残虐行為 康生の場合
クメール・ルージュ体制の残忍性、その起源とは
クレマン・ロセと「残酷性の原則」 哲学的アプローチ)

出版社・メーカーコメント

人類の歴史が戦争や虐殺で埋め尽くされているのはなぜなのか? 異端審問、ジハード、暴動、革命、内戦、二度の大戦、全体主義、ファシズム、カティン、クメール・ルージュなど、24の象徴的な出来事を例にその本質に迫る。

著者紹介

クルトワ,ステファヌ (クルトワ,ステファヌ)   Courtois,St´ephane
共産主義を専門とする歴史研究者。HDR(高等教育機関で研究・指導を行う国家資格)保持者であり、フランス国立科学研究センター(CNRS)の名誉研究部長、カトリック高等学院(ICES)現代史教授、複数の叢書の監修者。フランス共産党の歴史にかんする数多くの著作があるほか、編著として全体主義をテーマとする複数の書籍にかかわった。近刊書である『レーニン―全体主義の発明者』(ペラン、2017)は、2018年に歴史本大賞と政治家伝記大賞に輝いた
神田 順子 (カンダ ジュンコ)  
フランス語通訳・翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)