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レヴィナスのユダヤ性

出版社名 勁草書房
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-326-10349-2
4-326-10349-3
税込価格 5,500円
頁数・縦 330,5P 22cm

商品内容

要旨

「顔」の倫理の哲学者レヴィナスのもう一つの顔…その「ユダヤ性」とはいかなるものだったか。初期から『困難な自由』を経てタルムード講話にいたるユダヤ的テクスト群の読解を通し、レヴィナスにおける「ユダヤ性」の位置とその変容―「顔の倫理」の再検討、メシアニズム、イスラエル評価、バトラーやデリダらの批判―を浮き彫りにする。

目次

第1部 リトアニアからフランスへ―ユダヤ思想への目覚め(初期レヴィナスにおけるユダヤ性のありか
レヴィナスの教え)
第2部 『困難な自由』の企て―ユダヤ性のゆらぎと変容(ユダヤ的「倫理」の生成―「倫理と精神」および「成年者の宗教」
シモーヌ・ヴェイユに抗するエマニュエル・レヴィナス
「論争」から「開かれ」へ―『困難な自由』期のキリスト教理解の変容
「イスラエル」をめぐって)
第3部 タルムード講話とキリスト教への接近(「仏語圏ユダヤ人知識人会議」とは何か
レヴィナスのタルムード講話
六〇年代以降のキリスト教への接近)
第4部 困難な「共生」(ユダヤ的「ライシテ」?
ポスト・レヴィナシアンのレヴィナス批判
ぱとらーのレヴィナス論をめぐって
デリダとレヴィナス)

出版社・メーカーコメント

「顔」の倫理の哲学者レヴィナスのもう一つの顔−−その「ユダヤ性」はいかなるものだったか。その変遷と全体像を浮き彫りにする。「ユダヤ人哲学者」ではなく「哲学をするユダヤ人」だと述べたレヴィナス。初期から『困難な自由』を経てタルムード講話にいたるユダヤ的テクスト群の読解を通し、レヴィナスにおける「ユダヤ性」の位置とその変容−−「顔の倫理」の再検討、メシアニズム、イスラエル評価、バトラーやデリダらの批判−−を、包括的に検討する。

著者紹介

渡名喜 庸哲 (トナキ ヨウテツ)  
1980年生。立教大学教授。フランス哲学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)