• 本

人と社会をつなぐ評価 孤立化と分断を超えて

出版社名 東信堂
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-7989-1949-2
4-7989-1949-7
税込価格 2,970円
頁数・縦 265P 21cm

商品内容

要旨

ナラティブがつくり出す、教育評価の新たな境地へ!日本の生産年齢人口の低下および外国人児童の増加に伴い、外国人の日本社会へのシームレスな接続が喫緊の課題になっている。日本語教育は、教室内の言語学習を越え、社会参加のための教育もふまえた新たな時代に突入しつつある。その評価基準も、ペーパーテストで測られる数値化されたものだけでなく、新たな改革が必要だ―。「ナラティブ評価」という新たな基準を提唱し、日本語教育のさらなる奥行きと広がり、さらに教育学との架橋と拡張を捉えた評価理論と実践の書!

目次

なぜ、今、教育評価なのか。それを日本語教育で語るのか―孤立・分断をふせぎ、社会をつなぐことに誰もがかかわれるために
第1部 理論編―人と社会をつなぐナラティブ評価(教育評価研究の系譜と「評価」概念の問い直し
日本語教育における評価研究の系譜
人と社会をつなぐ評価―ナラティブ評価の可能性)
第2部 実践史編―実践史の中のナラティブ評価(善元幸夫の実践からナラティブ評価を発見する
総合活動型日本語教育における評価再考―ナラティブ評価という観点から)
第3部 実践編―社会とつなぐ実践とナラティブ評価(出会いと学びのデザイン―にっぽん多文化共生発信プロジェクトの試み
「生活者としての外国人」と地域をつなぐ実践―ラジオ番組制作を通じた共創と越境の試み
声と姿でつなぐ子どもたちと学校・地域―基町小学校の学校づくり
多様な言語観・言語学習観を考える―日米ビデオ作成協働プロジェクトにおける交流活動の事例から)

著者紹介

佐藤 慎司 (サトウ シンジ)  
コロンビア大学ティーチャーズカレッジ人類学と教育プログラム博士課程修了、博士(Ph.D)。ハーバード大学、コロンビア大学、ミドルベリーサマースクール等を経て、現在、プリンストン大学日本語プログラムディレクター、University Lecturer。専門は、教育人類学と日本語教育
南浦 涼介 (ミナミウラ リョウスケ)  
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了、博士(教育学)。山口大学、東京学芸大学を経て、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。専門は教育方法学、外国人児童生徒教育、日本語教育学、社会科教育学
三代 純平 (ミヨ ジュンペイ)  
早稲田大学大学院日本語教育研究科博士後期課程修了、博士(日本語教育学)。仁川外国語高等学校、徳山大学等を経て、武蔵野美術大学造形学部教授。専門は、日本語教育におけるライフストーリー研究と実践研究
石井 英真 (イシイ テルマサ)  
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了、博士(教育学)。京都大学大学院教育学研究科教育実践コラボレーション・センター、神戸松蔭女子学院大学を経て、京都大学大学院教育学研究科准教授。専門は教育方法学(学力論、カリキュラム論、授業論、教育評価論、学校改革論)
中川 祐治 (ナカガワ ユウジ)  
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了、博士(学術)。別府大学、福島大学を経て、大正大学文学部教授。専門は日本語教育学(地域日本語教育、外国人児童生徒等教育)、日本語学(日本語史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)