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文品 藤沢周平への旅

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-12-005904-9
4-12-005904-9
税込価格 2,640円
頁数・縦 333P 20cm

商品内容

要旨

まるで悔いのない人生などない―静謐な物語で、人の世の「普遍」を描き続けた作家、藤沢周平。ノンフィクションの名手が、その人生と作品をたどる。

目次

第1部(修業時代の秀作―『木地師宗吉』
作家への途―『暗殺の年輪』ほか
負のロマン―『暁のひかり』ほか ほか)
第2部(作風の転機―『用心棒日月抄』
用心棒ふたたび―『孤剣』『刺客』『凶刃』
世話物の連作―『橋ものがたり』 ほか)
第3部(大人の物語―『海鳴り』
権力への階段―『風の果て』
史実に沿って―『市塵』 ほか)

出版社・メーカーコメント

私は長く、藤沢作品の一読者であったが、別段、作品がそのときどきの人生的テーマに解を与えてくれたことはない。教訓的作品として読んだこともない。覚えてきたのは、静謐な物語と文体が体内の深い部分に触れてくる感触である。空洞をふさいでくれるごときものを覚える折もあった。癒されていたのかもしれない。(本文より) 歳月が持つ哀しみ、自分なりの小さな矜持、人生への情熱、権力の抗しがたい美味と虚しさ、喪失感−−時代(歴史)小説を舞台に、静謐な文体で人の世の「普遍」を描き続けた作家、藤沢周平。ノンフィクションの名手が、その人と作品の魅力に迫る。

著者紹介

後藤 正治 (ゴトウ マサハル)  
1946年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。『遠いリング』で講談社ノンフィクション賞、『リターンマッチ』で大宅壮一ノンフィクション賞、『清冽』で桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)