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「よい市民」形成とアメリカの学校 革新主義期における愛国心の教育と多様性の保障

早稲田大学学術叢書 061

出版社名 早稲田大学出版部
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-657-25701-7
4-657-25701-3
税込価格 7,700円
頁数・縦 402P 22cm

商品内容

要旨

「よい市民」とはだれをさすのか。いつ、なぜ、つくられたのか。アメリカの壮大な市民性教育の実験。愛国心を重視したジョセフ・リー、クラレンス・A.ペリーと多様性を尊重したジョン・デューイとを対比させる。

目次

アメリカ革新主義期における「よい市民」形成の思想と実態
第1部 「よい市民」とはなにか 思想・理念の解明(ジョセフ・リーにおける慈善とリクリエーションの思想 アメリカ遊び場協会での仕事を中心に
ジョセフ・リーにおける「よい市民」形成の論理
デューイにおける「よい市民」の理念 読解「教育の根底にある倫理的原理」(1897)
デューイにおける「よい市民」の探求 「よさの多様性」)
第2部 学校は「よい市民」を形成する場となりうるか 学校になにを期待するか(アメリカにおける遊び場運動の起源と展開 子ども救済からリクリエーションへ
社会センターとしての学校の実験と挫折 校舎開放からコミュニティ・センターへ
デューイの社会センターとしての学校における市民形成 福祉=幸福(welfare)概念に注目して
社会センターとしての学校における市民性教育の実態 ニューヨーク市におけるゲーリー・プランの実験)
第3部 愛国心・忠誠心の教育が「よい市民」の形成になるか コミュニティ・儀式・授業(学校によるコミュニティ形成と国民形成 コミュニティ・センターから近隣住区論へ
アメリカの公立学校における国旗掲揚運動の起源と機能転換 統合から排除へ
市民性プロジェクトの授業とアメリカ化 帰化プロジェクトの実際
帰化プロジェクトにおける忠誠心の教育と課題)
「よい市民」形成の実態と論理

著者紹介

宮本 健市郎 (ミヤモト ケンイチロウ)  
1956年生まれ。1986年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。京都大学博士(教育学)。1990年兵庫教育大学学校教育学部講師。1993年同助教授。2005年神戸女子大学文学部教授。2009年関西学院大学教育学部教授。専門は教育学、教育史、教育方法史、とくにアメリカ教育史
佐藤 隆之 (サトウ タカユキ)  
1966年生まれ。1998年早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)早稲田大学。2000年玉川大学教育学部講師、2005年同准教授。2008年早稲田大学教育・総合科学学術院准教授。2011年同教授。専門は教育思想(アメリカ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)