丘の上の洋食屋オリオン 〔2〕
はなむけのひと皿
角川文庫 お102−2
| 出版社名 | KADOKAWA | 
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| 出版年月 | 2025年5月 | 
| ISBNコード | 978-4-04-115645-2 (4-04-115645-9) | 
| 税込価格 | 858円 | 
| 頁数・縦 | 281P 15cm | 
| シリーズ名 | 丘の上の洋食屋オリオン | 
商品内容
| 要旨 | 見晴らしのいい丘の上に建つ〈洋食屋オリオン〉。扉を開けると看板猫がお出迎え。この店の変わらない味は、客たちの思い出と結びついている。会ったこともない父親の葬儀に出た娘が、秘められた絆に気づくナポリタン。愛猫の介護をする女性の、すり減っていく心をほっと温めるミートドリア。学校で居場所をなくした少年が、後悔とともに頬張る夏野菜のカレー。別れを経て、新しい一歩を踏み出す人々の揺れる心を丁寧に紡ぐ物語。 | 
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出版社・メーカーコメント
緑豊かな丘の上に建つ洋食屋オリオン。小さな庭にはハーブと自家製野菜が生き生きと葉を茂らせ、看板猫の黒猫ネロがお出迎え。ここはいつも変わらない居心地のいい店だ。オーナー兼シェフは28歳のくるみ。病気になってしまった祖母から、この店を受け継いだ。小学生の時、不登校になったくるみだが、この店で過ごた時間が、彼女に元気を与えてくれた。今度は、自分が皆の居場所を作ろうと、はりきって切り盛りしている。そんなお店にやってくる常連客たちが、悩みながらも自分と向き合い、前を向いて歩いていく姿を描く、心温まる連作短編。母と自分を捨てた父の葬儀に出た花耶が、父との絆に気づくナポリタン、愛猫の介護をする女性がすり減っていく心を取り戻すミートドリア、70歳の洋子が思い出す、野菜嫌いの夫のために考案された冷静カボチャスープなど、別れを通じて新しい一歩を踏み出す人々の姿を描く、全5話。