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自由 回顧録1954−2021 上

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-04-113632-4
4-04-113632-6
税込価格 2,750円
頁数・縦 397P 図版16P 20cm
シリーズ名 自由

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要旨

2005年から、2021年に退陣し政界を引退するまで、16年にわたりドイツ連邦首相を務め、内政や外交で数々の功績を残したアンゲラ・メルケル氏。東西ドイツ分裂後の東ドイツ(ドイツ民主共和国)で育ち、物理化学研究所の研究員だった同氏は、なぜ政治の道を選び、再統一後のドイツ連邦首相まで上りつめたのか。本書は、メルケル元独首相が自らの生い立ちと政治家としての活躍など、67年にわたる半生を語る壮大な回顧録。上巻では1954年の誕生から、2005年から首相として第1期を務めるまでを振り返っている。ダイジェストでは、1954年7月17日から1989年11月9日までを語る第1部(p14〜p121)と、1989年11月10日から1990年12月2日までのエピソードからなる第2部(p124〜p178)の中から一部を抜粋、再構成。東ドイツの不自由な環境で教育を受け、研究者として活動するも、ドイツが統一に向けて動き出す機運に共鳴し、政治家としてのキャリアを歩み始めるまでを取り上げた。上巻では第4部で、連邦首相としてドイツのハイリゲンダムで行われたG8サミットで各国のトップをまとめるまでが語られている。著者のメルケル氏は、物理学で博士号を取得した後、1990年にドイツ連邦議会入りを果たす。女性および青少年問題担当大臣、環境・自然保護・原子力安全担当大臣などを経て、2000年から2018年までキリスト教民主同盟(CDU)党首を務めた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年7月4日]

出版社・メーカーコメント

アンゲラ・メルケルは16年にわたりドイツ政府の首長としての責任を担い、その行動と態度で、ドイツ、ヨーロッパ、そして世界の政治をリードしてきた。メルケルは本書を通じて、1990年までの旧東ドイツ、そして1990年からの再統一されたドイツというふたつの国家における自身の半生を振り返っている。東ドイツ出身の彼女が、どうやってCDUトップの座に躍り出て、統一ドイツ初の女性首相になれたのか? なぜ西側諸国で最も影響力の強い政府首脳のひとりに数えられるようになったのだろうか? 彼女はいったい何をしたのか? 本書のなかで、アンゲラ・メルケルは首相府での日常に加え、ベルリンやブリュッセルやほかの場所で過ごした、極めて重要かつドラマチックな昼や夜について言及している。国際関係における長い変化の流れを描写し、グローバル化された世界で複雑な問題を解こうとする現代の政治家がどれほどの重圧にさらされているのかを明らかにする。読者を国際政治の舞台裏に招待し、個人間の会話がどれほどの影響力をもち、どこに限度があるのかを示す。アンゲラ・メルケルは対立が激化する時代における政治活動の条件を振り返る。彼女の回顧録を通じて、読者はほかにない形で権力の内側を垣間見ることができるだろう。本書は「自由」への重要な意志表明だ。