• 本

組織行動の考え方 個人と組織と社会に元気を届ける実践知

新版

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-492-52242-4
4-492-52242-5
税込価格 3,740円
頁数・縦 565,52P 20cm

商品内容

要旨

本書全体を通したテーマは、組織行動を学ぶことが個人の元気のもととなり、組織にエネルギーを与え、日本という国を元気にすることである。キーワードは「元気」であり、組織行動を通して、そのための知恵を獲得することである。組織行動が取り扱っているのは人の問題なので、その奥行きは相当に深いと思っている。取り上げたトピックが人事評価のように身近なことでも、よくよく考えを進めていくと、人間の本性にまで行き着く深さがあることに気づく。本書は純粋な研究書でも、実証研究や理論構築を志向したものでもない。読みながら自分の行動を内省し、周りの人の行動を注意深く観察し、考えを深める素材を本書から見つけてくれたら、とてもありがたいことだ。

目次

なぜ組織行動を学ばなければならないのか―組織行動と経営学の間柄
1 組織のなかの個人(一人ひとりの違いを知る―パーソナリティを活かす視点
働く個人の初期値を見定める―人材採用の考え方
キャリアを建築のように美しくデザインする―個人と組織と社会のためのメタデザイン)
2 組織のなかの人間心理(モチベーションの迷宮への招待―仕事に打ち込む元気の素を探る
職場のウェルビーイング―賢き者は幸いであるか、組織を愛する者は救われるか
組織に欠かせない感情とストレスのメンテナンス―ポジティブとネガティブへの向き合い方)
3 成果と評価の問題(仕事の成果をどう捉えるか―デリバラブル発想のすすめ
人事評価の目のつけ所―評価は涙か、溜め息か
自己認識のための他者視点―評価とフィードバックは己を知る鏡なり)
4 組織のなかのグループに働きかける(マネジメントとリーダーシップは双子なのか―文化に根差したリーダーシップを求めて
リーダーシップのリテラシーを高める視点―経験知を理論武装する
ヨコのつながりを活かす―マネジメント手法としてのチームワーク)
5 個を活かし、組織の力を高める(人を伸ばす組織の考え方―経験と対話か、学習のリセットか
組織に息吹を吹き込む―組織文化と組織開発
現実を変える知識創造のパワー―理論と実践の統合をめざして)

出版社・メーカーコメント

ロングセラーのMBAテキスト、20年ぶりの改訂! 最近のAI化、オンライン化、リモート化などのトレンドも加筆。

著者紹介

金井 壽宏 (カナイ トシヒロ)  
神戸大学名誉教授。1954年兵庫県生まれ。78年京都大学教育学部卒業、80年神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了(経営学修士)、89年マサチューセッツ工科大学博士課程修了(Ph.D.)。92年神戸大学より博士(経営学)取得。神戸大学大学院経営学研究科教授、立命館大学食マネジメント学部教授などを歴任。2019年紫綬褒章受章。専門は、組織行動論、経営組織論。モチベーション、リーダーシップ、キャリアなど、人の心理・生涯教育にかかわるテーマを主に研究している
〓橋 潔 (タカハシ キヨシ)  
立命館大学総合心理学部教授。1960年大阪府生まれ。84年慶應義塾大学文学部卒業、96年ミネソタ大学経営大学院博士課程修了(Ph.D.)。南山大学総合政策学部助教授、神戸大学大学院経営学研究科教授などを経て、2017年より現職。神戸大学名誉教授。専門は組織行動論、産業心理学。人事評価やコンピテンシー診断など、企業と人のマネジメントについて心理学的視点からアプローチしている
服部 泰宏 (ハットリ ヤスヒロ)  
神戸大学大学院経営学研究科教授。1980年神奈川県生まれ。2009年神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)。滋賀大学経済学部准教授、横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授などを経て、23年より現職。専門は人的資源管理論、組織行動論。人材の採用や評価、研究者と実践家との関係性にかかわる研究に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)