• 本

TRUE Colors 境界線の上で

出版社名 講談社
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-06-540074-6
4-06-540074-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 205P 20cm

商品内容

要旨

これは、わたしの―そして、あなたの物語。将来、恋、家族、性の違い。中学生のリアルが広がる、5つのジェンダー・ストーリー。

出版社・メーカーコメント

生理は、将来ママになるために必要なものだから−−そう本には書かれていた。でも、わたしもママにならないといけないの? 子どもが欲しい友達、怖いと言う友達。わたしは?(『To be a Mom』神戸遥真)男子に負けない努力を重ね、中学硬式野球のエースとなったわたし。でも、甲子園には出られない。女子だから。納得なんてできない。ナックルボールを磨き続けた先に、未来はあるのか−−。(『三月のグラウンド』蒼沼洋人)元カレの葉空とは今や親友。恋人じゃないからこそ、楽に過ごせる……はずだった。でも、葉空に「好きな人ができた」と言われて、わたしの心は大混乱。しかも、相手は「彼女」じゃなくて「彼氏」!?(『親友のカレ』いとうみく)お母さんの出張で、家事を任されたわたし。やるしかないけど、なんでわたしばっかり? 詩馬の家のダイニングテーブルでは、父さん二人が料理をしていた。家族のかたちは一つじゃない。それなら、わたしの家だって変えられる?(『ダイニングテーブル』鳥美山貴子)新しい通学路、新しい学校、新しい生活。ある日、電車の中で尻に触れる誰かの手。満員電車だから? 勘違い? ……違う。ぼくは被害者だ。男のぼくだって、痴漢に遭う。それを認めるのが、こんなに怖いなんて。(『ぼくと体と、』ひこ・田中)◆ ◆令和6年埼玉夏休みすいせん図書にも選ばれた『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』から待望の第2弾が登場。「今」を生きる児童文学作家がジェンダーと中学生をテーマに、それぞれの視点から物語をつづります。装画は今回も『少年ノート』『ヒラエスは旅路の果て』の鎌谷悠希が担当。ここでしか読めない、珠玉のアンソロジーです。

著者紹介

神戸 遙真 (コウベ ハルマ)  
千葉県生まれ。第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞。『恋とポテトと夏休み』などの「恋ポテ」シリーズで第45回日本児童文芸家協会賞受賞、『笹森くんのスカート』で令和5年度児童福祉文化賞受賞、また、第21回千葉市芸術文化新人賞奨励賞受賞
蒼沼 洋人 (アオヌマ ヨウト)  
1980年、北海道稚内市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2008年、第6回北日本児童文学賞で優秀賞を受賞。14年、「さくらいろの季節」で第4回ポプラズッコケ文学新人賞大賞を受賞、同作でデビュー。22年、「波あとが白く輝いている」で第63回講談社児童文学新人賞佳作入選
いとう みく (イトウ ミク)  
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞、『朔と新』(講談社)で野間児童文芸賞、『きみひろくん』(くもん出版)でひろすけ童話賞、『あしたの幸福』(理論社)で河合隼雄物語賞、『ぼくんちのねこのはなし』(くもん出版)で坪田譲治文学賞、『真実の口』(講談社)で日本児童文学者協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
鳥美山 貴子 (トリミヤマ タカコ)  
秋田県出身。2021年、「黒と白の対角線〜おりがみおとぎ草子〜」(『黒紙の魔術師と白銀の龍』と改題)で第62回講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー
ひこ・田中 (ヒコタナカ)  
1953年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞を受賞、相米慎二監督により映画化。『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞を受賞、冨樫森監督により映画化。「なりたて中学生」シリーズ(講談社)で第57回日本児童文学者協会賞、『あした、弁当を作る。』(講談社)で第64回日本児童文学者協会賞を受賞。『児童文学書評』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)